一時の「極楽」体験 各地獄でも夏休みイベント

大鬼蓮に乗って極楽気分を楽しんだ

 別府地獄組合(伊藤秀憲組合長)は「夏休みファミリーサービス」を実施中。海地獄は、園内大池で「大鬼蓮乗り」のサービス企画を13日から実施している。わずかな時間でも極楽を味わってもらおうと毎年行われており、大好評。
 大鬼蓮は最大で直径1㍍80㌢にもなる。原産はアマゾン河。今年は梅雨明けが遅くなったことや台風8号の影響で少し小ぶりになったと見られている。蓮には透明の板が敷いてあり、20㌔までの子どもが乗って楽しめる。
 午前10時半開始予定だったが、開園後から長蛇の列が出来ていたことから、少し時間を早めて開始。子どもたちは蓮の上でVサインをしたり、怖がる子もいた。
 長崎県から来たという待永さん一家6人は、浩輔さん(6)と笑実子さん(3)が挑戦。6年前に上の姉妹2人が乗った経験を下の子たちにもと訪れた。売店で買った鬼の角をつけて、記念写真。浩輔さんは「ゆらゆらしたけど、怖くなかった。楽しかった」と笑顔。一方の笑実子さんは顔をなかなか上げることが出来ず「怖かった」と感想を話した。
 大鬼蓮乗りは15日まで予定してるが、台風が接近してることもあり、天候によっては中止になる。また、他の地獄でも、様々なイベントが開催され、大勢の人で賑わっている。

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