「令和の養生訓」①

話し手  児玉嘉生さん

 終生の現役医師を貫く、児玉嘉生(こだま・よしお)さんは北浜3丁目「児玉内科医院」の院長サン。今年92歳になる。内科という宇宙的な広い範囲の診療種目のなかでも、糖尿病の日本的権威者として知られる嘉生先生が、令和の新時代に生活習慣を見直す、予防医学講座を開いて食生活に警鐘を打ち鳴らした。去る7月16日、北部地区公民館での北部生涯学習カレッジで語った濃厚な内容を紙面で紹介する。
 医業の傍ら別府中央ライオンズクラブ創立会員として、社会奉仕活動も率先垂範。児玉氏流儀の「令和養生訓」始めます!

児玉嘉生・児玉内科医院長

①食生活の習慣を見直す

1:腹八分目に医者いらず(令和の時代でも食事の基本の在り方は同じです)
 日本は古くから腹八分目に医者いらず、飯は100回かめの食習慣の国だったが、昭和後半頃より急速に豊食~飽食~呆食~崩食の食生活の乱れとしてうまいものへの嗜好の時代へ移行して平成となり、その後半になって急に健康寿命の言葉は独り歩きで、むしろ美味いもの優先の現在となっている。令和の世紀になり医学の進歩に伴い、時代の変化で利用が必要になってきた事項、反面にいつの時代にも守らねばならない事項を考えてみたい。
エジソンの電球の発明で明かりの利用で働く時間も延び、その結果として労働時間の延長から食事も明治以降には1日2食の時代から3食の時代となり、農家の食事も昼から夜までの長い労働時間には小腹がすいた午後のおやつの出現でのエネルギー補給の合理性が取られてきた。               (つづく)

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