ラグビーW杯2019日本大会 大分大会開幕で大盛り上がり

ニュージーランド代表がマオリの伝統舞踊「ハカ」を披露
前半35分にトライを決めるボウデン・バレット選手
マウンテンポリス(王立カナダ騎馬警官)の衣装で応援するカナダのファン

 世界三大スポーツの祭典の1つである、「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の大分大会開幕戦が2日午後7時15分から、昭和電工ドーム大分で開催された。史上初の3連覇を狙う王者・ニュージーランド代表オールブラックスとWランク22位のカナダ代表が激突。ニュージーランドが攻守にわたりカナダを圧倒。63ー0の完封勝利をあげた。会場には3万4411人が訪れ、熱戦に熱い声援を送った。
 試合を前に、マオリ族の戦い前の伝統舞踊「ハカ」が披露され、会場のボルテージは一気に上がった。開始4分52秒にNZがスクラムで押し込み、カナダのファウルを誘ってトライを決めると、その後も、ジョーディ・バレット選手、サニー・ビル・ウィリアムズ選手、ボウデン・バレット選手がそれ豪快なトライを決めて、カナダを突き放すと、後半になっても、ブラッド・ウェバー選手が2トライを決めるなど合計9トライを決めて、強さを見せつけた。
 終盤になると、王者に果敢に挑むカナダに対して、会場からは「カナダコール」が起きて、何とか1トライを!の声援を送ったが、得点することが出来なかった。
 試合後の会見で、カナダのキングスリー・ジョーンズ・ヘッドコーチは「選手たちの頑張りを誇りに思う。オールブラックスの正確さ、スキルに感服する。良い陣取りが出来たが、それがうまく生かせなかった」と振り返った。タイラー・アードロン主将は「自分たちの気概を見せられた」としながらも、「チャンスを生かせなった」と話した。
 勝ったニュージーランドのスティーブ・ハンセン・ヘッドコーチは「とても良い試合だった。特に後半はあの難しいコンディションでよくコントロールできたと思う」と話した。キーラン・リード選手は「暑さはそうでもなかったが、湿気がすごくて、ボールがつかみにくく、ドロップしてしまった」と述べた。

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