恒久平和への道につなげて③

 ある著名な知識人が「戦争は外交の失敗の結末である」旨を述べていましたが、これを聞いたとき、この言葉が他人事のように、虚しさを感じたのを覚えています。
 なぜなら、その外交の失敗を血であがなうのは国民なのです。国政にたずさわる政治家のご奮闘を切に願うものです。しかし、それにも増して大切なことは我々国民一人ひとりが「平和とは何ぞや…」を真剣に考えるべきだと思うのです。
 「平和、へいわ」を呪文のように唱えていても、平和が自ら進んで「こんにちは」とやってくるはずもありません。
 なぜここに忠魂碑があり、1347柱もの御霊が祀られているのか…。その厳然たる事実に目を背けず、その意義と過去に対する客観的かつ是々非々の確たる思考と、さらにはそれに向き合う真摯な姿勢こそが、恒久平和の道につながるものと考えています。
 101年目となる来年も、このことを肝に銘じ、意を新たにして、慰霊祭を執り行いたいと思います。  (終わり)

別府地区隊友会   
事務局長 米田大作

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