別府市議会は全員協議会を25日午前10時、別府市議会全員協議会室で開催し、市議会議員、市執行部が出席した。
今回の議案は、別府市福祉サービス事業あり方検討委員会意見書、機構改革、使用料の見直し、会計年度任用職員制度、農業委員会会長辞任に関わる経緯などについての5議案。
使用料の見直しについて、温泉課から入浴料の改定(案)として「現在、市営温泉14施設で約1億2500万円の赤字があり、改定することで約1億円の増収が見込まれる。平均改定率は1・3倍。改定額は、大人の1回入浴券で30円から550円の増額をする」と説明。
見直しの項目として▽浴槽の形態などにより入浴料を設定▽市民料金のある温泉を設ける▽その他の入浴料金設定の見直し(小人料金など)を行う―とした。
浴槽形態は、登録有形文化財の温泉として竹瓦温泉(現行110円、改定後は1回入浴料は大人が別府市外330円、市民165円、小人は市内外110円など)は最大3倍、あつ湯・ぬる湯提供の温泉として浜脇・不老泉・海門寺(現行110円)・亀陽泉(現行220円)が1回の入浴料が大人の市外275円、市民220円、小人は市内外110円などとなっている。また、柴石温泉の家族湯は、現行1650円(1時間で4人まで)となっているが、普通浴と露天風呂などの温泉として2200円とし、550円の値上げとなる。
議員からは「浜脇と永石は近くにあるが、料金が異なる。利用している住民が混乱するのではないか。見直せないか」との意見が出た。
そのほか、市執行部から来年4月1日実施の機構改革、10月1日改定予定の公共施設の使用料見直し、会計年度任用職員制度を説明。市議らが質問し、阿南寿和副市長らが答弁した。