令和元年第4回別府市議会定例会は17日午前、一般質問で日名子敦子氏(自民党議員団)、美馬恭子氏(日本共産党議員団)、松川章三氏(自民党議員団)が防災、中規模多機能自治、小学校給食のセンター化、介護職場の働き方などについて質問した。
同日午後は、引き続き松川氏、野口哲男氏(自民党議員団)、松川峰生氏(同)が質問する。
中規模多機能自治は
日名子敦子氏(自民党議員団)
日名子敦子氏は中規模多機能自治について「現在、別府市が考える構想は」と質問。
山内弘美自治振興課長は「自治の将来像として、地域の規模間を中規模多機能にし、多様な主体が連携し自らの町は自らが良くする意識醸成を図っていく」と答えた。
日名子氏は「南部ひとまもり・まちまもり協議会が設立され、顔の見える関係づくりの活性化につながっている。住民への周知や理解が進んでいないので、運営にも課題があると思う。協議会組織の現状は」と質問。
山内自治振興課長は「地域運営組織となる協議会の設置は、自治委員をはじめ、自治会や地域の各団体の皆さんの連携と尽力で今年度、大きく進展した。しかし、地域住民の周知はまだ進んでいない状況。ある程度の時間が必要。協議会の皆さんとともに進めていく」と答えた。
日名子氏は「今後の方針はどうするのか」と質すと、山内自治振興課長は「協議会が枠組みだけにとどまらず、地域内の連携を強めて、組織力強化や人材育成による円滑な組織運営に対して、行政による財政支援、環境整備を進めていく」。
長野恭紘別府市長は「顔の見える関係を構築できた。これから協議会を進めていきながら、イベントなどを入り口にして、市がサポートするので自治会の持続可能なあり方を話し合ってほしい」とそれぞれ答えた。
このほか、防災、小学校4年生・中学校2年生健康チェックについても質問した。
学校給食のあり方問う
美馬恭子氏(日本共産党議員団)
美馬恭子氏は小学校給食のセンター化について「よりよい給食を作るには、関わる多くの人が立場を越えて話し合い、互いに尊重し作り上げることが重要。別府市は、これをクリアできているのか」と質問。
花木敏寿スポーツ健康課長が「別府市は、単独調理場のみならず共同調理場においても、職員が子どもたちが笑顔で美味しく食べる姿を思い浮かべながら作っている」と答えた。
美馬氏は「子どもたちが栄養や食事の仕方について、正しい知識を持っているのかを判断しながら、食をコントロールしていくためにも、皆さんの声かけや思いを伝えることが重要。望ましい食習慣をつけて実践できる時間がとれるのか」と質問。
花木スポーツ健康課長は「栄養教諭は、食に関する全体計画の作成や実践などで中心的な役割を果たすとともに、学校内の教職員だけでなく、家庭や地域との連携、調整の要として子どもたちの健康増進に向けた健全な食生活の実現に取り組んでいる」と答えた。
美馬氏は「学校教育に食育が導入されて、センター化になったら栄養教諭の配置はどうするのか」と質すと、花木スポーツ健康課長は「別府市は2人の栄養教諭が配置されている。別府市は食育の推進を大きな課題にしているので、大分県教委などに加配の要望書を提出している」と答えた。
このほか、介護職場の働き方、学校教育の中でのトラブル対応についても質問した。