別府市、別府市教委は「令和2年別府市成人式」を12日正午、ビーコンプラザ・フィルハーモニアホールで開催した。市内で、今年成人を迎えたのは、男性805人、女性868人の計1673人。そのうち、男性453人、女性322人の計775人が晴れ着やスーツで出席した。
式典前のプロローグとして、「誕生から20年間の記録」のビデオ上映があった。
式典が始まり、陸上自衛隊別府駐屯地第41普通科連隊音楽隊による演奏で国歌斉唱。
主催者を代表して長野恭紘別府市長が「別府市は皆さんの夢や目標に向かって頑張る姿を、全力でサポートします。これから先、どんな道に進んでも別府と一生関わって生きて下さい。自分で選んだ道がベストだと自信を持って言えるようになって下さい。別府の特産品の竹のようにしなやかに強く、時代に合わせるのではなく自分たちが時代を切り開いていくという人生を歩んで下さい」と式辞を述べた。
続いて、寺岡悌二教育長が「本日の成人式は、令和時代初めてで、東京五輪・パラリンピックの年という意味のある成人式です。『出来ない理由をいうのではなく、どうしたら出来るのか』という考えを持ち、困難や苦難にあったときは忘れずに、自分の未来をつくっていって下さい」と新成人を祝うことばを日本語と英語で述べた。
このあと、新成人で中部中学校出身の下郡三奈さん(同実行委員会委員)に、長野市長から記念品が贈呈された。
来賓を代表して萩野忠好市議会議長が「人生には節目があり、20歳は最初に体験するかけがえのない最も大きな節目ではないかと思います。これからの人生に、勇気と責任と夢を持って大いに邁進し、皆さんの若い力で故郷別府を支えて下さい」と祝辞を述べた。
新成人を代表して、市成人式実行委員会委員の加藤美月さん(同中出身)が「一昨年から大学生となり、世界が広がり、さまざまな生き方をしている大人の姿を見ることが増えました。将来は、別府の先輩たちのように、町の人をワクワクさせるような教育の形をつくりたいです。同級生の皆さん、私たち一人ひとりの活躍が確かな一つの力になることを信じて共に歩みましょう。温かい未来を見据えて、小さくも絶え間ない前進を続けることをここに誓います」と誓いの言葉を述べた。
実行委員会が企画した第2部は、「MUSIC“BEPPU STATION”~20年間の歩みとこれからの旅立ちに贈る歌SP~」をテーマに盛り上がった。
式典前後の玄関前やエントランスホールでは、友人との再会を喜んだり記念撮影をする新成人で賑わった。
式典に参加した村田日向子さん=専門学生、北九州市在住=は「みんなに会えて、最高で楽しい。美容師の国家試験合格に向けて頑張る」、大藪一番さん=国家公務員、市内=は「やっと大人の仲間入りした感じがして、嬉しい。来月は昇任試験があり、合格をめざして勉強や体力錬成を頑張る」、宮部夏美さん=専門学生、市内=は「久しぶりに友だちに会えた。社会人になるので、自分らしさを忘れずに頑張る。そして、美容系の国試合格に向けても頑張る」、藤堂明美さん=看護大学生、東京都在住=は「友人に会って楽しいし、みんな大人になったと感じる。今年は、2年後の国家試験に向けて、勉強、部活、アルバイトを頑張る」とそれぞれ話した。