別府市南部地区公民館(高浦嘉昭館長)は、湯のまち学びのカレッジ・南部はつらつ大学を8日午後1時半に行った。16人が参加。
講師は、松原町にある稲荷餅屋荒巻商店の3代目・荒巻秀幸さんで、「季節の和菓子づくり」をテーマに、いちご大福と栗きんとんを作った。いちご大福は、特別ないちご餡を使ってイチゴを包み、求肥よりも軟らかい特製のお餅を使って仕上げた。荒巻さんは「イチゴのヘタを取る時は包丁を使わず、手でちぎることが大切。水気があるとよくない。餅はあまり多くしないように」とアドバイス。しかし、参加者の多くが「あまり少ないと包めないのでは」と思い、ちょっと多めになる傾向が。荒巻さんから「多いですよ」と注意される人が続出。「これで多いのか」と驚いた様子で、やり直していた。
栗きんとんは茶巾絞りの要領でひねるが、茶巾絞りとは違い、先をぐっとつまんで作る。出来上がりは、栗のような形になる。つまみ方が足りずに作り直す人が多くいたが「あまり何度もやり直すとよくない。見た目も大事。『これでいいか』では、もったいない。気持ちを込めてつくれば良いものが出来ます」と言われ、真剣に取り組んでいた。最後はよく出来た栗きんとんに金箔を乗せてもらい、お正月らしい一品に仕上がった。
参加者は、お互いのでき具合を褒めあいながら、和気あいあいとした雰囲気の中で、伝統的な和菓子づくりを楽しんだ。