別府警察署(佐藤由布美署長)交通課は23日、昨年1年間の交通事故状況をまとめた。
人身事故、物損事故の発生件数は減少し、交通事故総数も減少した。事故類型では、追突が減少した反面、歩行者が道路や横断歩道を横断中に車と衝突する事故が大きく増加したという。
交通事故状況は、人身事故401件(対前年比30件減)、死者2人(同数)、負傷者492人(55人減)、物損事故3987件(76件減)と死者数以外は減少した。
交通死亡事故は2件で、6月11日朝に普通車が約10㍍下の建設中の道路に転落して運転していた女性が死亡した。また、9月30日昼に大型自動二輪車と普通車が正面衝突し、普通車運転の男性は軽傷だったが大型二輪車を運転していた男性が死亡した。
人身事故401件を路線別にみると、国道126件、県道77件、市道174件、その他24件となっている。事故の多い時間帯は午後3時から午後8時となっている。
事故形態は、人対車86件(道路横断中59件、その他27件)、車対車308件(正面衝突7件、追突135件、出会い頭79件、追い越しなど1件、左折時7件、右折時41件、その他38件)、車単独(工作物追突など4件、駐車車両1件、転落・転倒2件)となっている。
事故原因は、安全不確認226件とトップで、次いで前方不注視131件だった。
三代岳樹交通課長は「ドライバーは『横断歩道は歩行者優先』という基本的な交通ルールを守り、歩行者をはじめとした交通弱者に優しい思いやりの運転を心がけて下さい。歩行者は『横断歩道がある場所では必ず横断歩道を渡る』『信号を守って道路を横断する』といった交通マナーをしっかり守って下さい」
「夕刻時に車と歩行者が衝突する交通事故が増加していますので、ドライバーは、早めのヘッドライト点灯とライトアップ走行を、歩行者は明るい服装と反射材の着装を心がけて下さい」とコメントした。