別府溝部学園高校食物科1年生の「かつらむき大会」が7日午前9時40分、同校看護実習棟1階調理実習室で行われた。同科1年生43人が参加した。
1年生は、昨年4月から包丁を握り、本格的な調理の勉強を始めた。
はじめに佐藤清信校長があいさつして、大会がスタート。
30家庭45人の保護者が見守る中、生徒は直径8㌢、長さ10㌢のダイコンと包丁を手に、制限時間20分でどこまで長くむけるかに挑戦。1年間かけて磨いてきた技術を発揮しようと、丁寧に包丁を動かした。途中で切れると悔しい表情を浮かべるが、すぐに気持ちを切り替えて再チャレンジする姿があった。
計測では、巻物のように丸めた大根を緊張した面持ちで伸ばしていき、その結果に一喜一憂した。目標の1㍍を超えたのは20人だった。
その結果、稲葉あみさんがこれまでの最長記録(350㌢)をはるかに上回る465㌢で優勝した。準優勝は松本彩葵さんが310㌢、3位は佐藤綺斗さんと野下真歩さんが194㌢だった。
優勝した稲葉さんは「嬉しい。緊張しないように冷静にしたが、もっと技術を磨きたい。3㍍以上を目標に頑張りました。両親の前で記録が出たので、良かった。将来は、ホテルの調理士となり、和食をつくりたい」と話した。
娘の彩葵さん(記録310㌢)を見守った松本梨絵さんは「家でかつらむきをしているのは、冬休みに1回だけ見ました。元々、手作業が好きで、手先が器用。3㍍は超えると期待していました」と述べた。
同校では13日、2年生を対象とした「ワンプレート大会」を開催する。