別府市総合教育センター(利光聡典所長)は、令和元年度児童生徒理解教育講演会を7日午後3時20分から、市役所で開いた。保護者や学校関係者ら約90人が参加した。
いじめや不登校、問題行動、虐待など、子どもたちを巡る様々な問題をテーマに、その実情や背景、対応の仕方などについて考え、教育力向上を図るのが目的。講師は、西九州大学非常勤講師で臨床心理士の吉村春生さん。テーマは「心がかぜをひくとき~安心感と自立~」。
臨床心理士として多くの人の悩みを聴いてきた経験から「心のクリーンアップには、泣くことや遊ぶことなどがある。悩みを聴く時には、解決できなくても、一緒に苦しんで悩んむことが大切。子どもの悩みを聴くお母さんは心が苦しくなっていることがあるので、お母さんの支えになってあげてほしい。時々、お母さんを責める人がいるが、それは愚の骨頂。ため込み過ぎると、心がフリーズする。人の話を素直に聞けない時は、心がフリーズしているということ。余裕のない人が集まってもギクシャクするだけで、もめごとしかない。頑固になった人には成功はない」などと話した。