別府市南荘園の特別養護老人ホーム偕楽園に入所している、河野シズさんが25日に100歳の誕生日を迎え、長野恭紘別府市長がお祝いに訪れた。
河野さんは別府市出身。結婚後は神奈川県で会社勤めをしていたが、戦争で別府に戻ってきた。家業の農家をしたり、風呂屋、貸しビルなどを経営。平成30年から偕楽園に入所した。足腰が悪く車椅子で、耳も少し遠いが会話は出来る。慣れない仕事で苦労をして病弱だったが、家系は長生きだという。今は、部屋のテレビで相撲を見るのが楽しみ。子ども2人、孫5人、ひ孫7人に恵まれた。
長野市長が「河野さん、100歳おめでとうございます。これからも、相撲を楽しんで、元気に過ごして長生きしてくださいね」と声をかけると笑顔で答えた。長野市長は表彰状とお祝い金を手渡し、長男の一登さんは花束を。一登さんは「母は市長が来るのを、指折り数えて楽しみにしていました。これまで100歳になった人はいなかったので、親戚一同で喜んでいます」とお礼を述べた。
市内の100歳以上は、河野さんを含めて86人(女性76人、男性10人)となった。