大分県ボッチャ協会(木谷隆行会長)は、パラリンピックの正式種目であるボッチャの普及のため、審判講習会をこのほど、べっぷアリーナで開いた。2015年以来、5年ぶりの開催となる。
ボッチャは、主に脳性麻痺などによって運動能力に障がいのある競技者向けに考案された障がい者スポーツだが、障がいがない人も一緒に楽しむことができる。競技名は、イタリア語のボールを意味する「ボッチェ」からきている。赤と青の2チームに分かれ、白色のジャックボール(目標球)に向かって、赤青それぞれの色の皮製のボールを投げ、どちらが的玉に近づけることが出来るか得点を競う。1988年のソウル大会から正式種目になった。2016年のリオデジャネイロパラリンピックでは、木谷会長も選手として出場した混合団体が銀メダルに輝いている。
今年は、東京パラリンピックが開催される他、2021年は全国障がい
者スポーツ大会の正式種目になることが決定していることから、ボッチャへの関心を高めてもらうと共に、試合運営には欠かせない審判を養成するのが目的。
約20人が参加して、用語やルールの説明、指示の出し方などを学んだ。また、審判はコートづくりもするため、2グループに分かれてメジャーで長さを正確に測りながら、色付きのガムテープを引いてそれぞれ2コート作った。最初は慣れない作業にまっすぐテープを貼るのにも苦労していたが、2コート目になると連携して素早くコートをつくることが出来るようになった。
午後からは一般の人も混じって交流会を実施。障がいのある人もない人もボールの行方に一喜一憂しながら楽しんだ。
木谷会長は「まだまだ審判が少ないので、一度リセットして改めて審判講座を開きました。競技の普及につながっていけば」と話した。
講習を受けた人は、九州・山口県の各県のボッチャ協会が主催する大会で審判を務めることができる。