第92回選抜高校野球大会に出場する明豊高校(別府市)と大分商業高校(大分市)は26日午後2時半、大分県庁を訪れ、本館4階特別応接室で広瀬勝貞大分県知事に出場報告をした。
木戸孝明県高校野球連盟会長が「大分商業高校、明豊高校の2校の選抜出場となり、あいさつできることを嬉しく思います。大分県民を喜ばせるような、粘り強いはつらつとした全員野球を見せてくれると思います」とあいさつ。
続いて、岩武茂代明豊高校校長が「昨年に続き2年連続で甲子園出場となり、嬉しい限りです。昨年は、勝ちあがるにつれて、大分県からも多くの応援をいただきました。昨年は、ベスト4という明豊始まって以来の成績を残すことができました。甲子園で1勝でも多く勝ち残れるよう、学校一丸となって頑張ってまいります」。
佐藤恵二大分商業高校校長は「平成9年以来、23年ぶりの選抜出場となります。選手は、開幕に向けて入念な準備をしています。これまでの練習の成果を発揮し、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちをもち、県民に元気、勇気、感動を届けられると信じています」とそれぞれあいさつした。
両校の部長がそれぞれのチームを紹介。
広瀬県知事は「2年連続で、大分県から2校が出場するというのは、大分県の野球史上初の快挙。昨秋の九州大会で、ドラマチックな野球展開をし勝ち進んだおかげです。ベストコンディションで、厳しい試合を勝ち進んできた頑張りや、チームとしてのまとまりや力を思い起こしながら、再び甲子園で勝ち進んでほしい」と激励の言葉を述べた。
選手代表の若杉晟汰明豊高校野球部主将が「広瀬県知事から心温まる言葉をいただき、身が引き締まる思いです。自分たちは大分県の代表、九州の代表として高校生らしく最後まで諦めない明豊野球をして、日本一を目指して戦ってきます。体調面を含めて、万全な準備をして開幕を迎えて、皆さんの期待に応えられるよう頑張ります」。
川瀬賢斗大分商業高校主将は「九州大会を終え、チームの課題、個人の課題を見直して、しっかりと練習してきました。開幕まで残り少ないですが、これからもチームと個人の目標を決めて、甲子園では大分商業最高のベスト4以上を目指して頑張ります」とそれぞれ決意表明した。
広瀬県知事から両校長に激励金、両主将に激励品(県産牛乳)が贈られた。
最後に、明豊、大分商業の順で記念撮影が行われた。
大会は32校が出場し、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される。今回から、1人の投手は1週間で500球までの投球制限、申告敬遠が導入される。日本高野連は、2022年までの3年間は試行期間としている。
両校の戦績は、次のとおり。
【明豊】昨秋の九州大会で優勝。夏の甲子園は6回出場。最高成績は平成13、21、29年の8強。選抜大会は3回出場。最高成績は平成31年の4強。
【大分商業】昨秋の九州大会で準優勝。夏の甲子園は15回出場。最高成績は昭和10、42、45、54年の8強。選抜大会は5回出場。最高成績は2回戦。