市内14小学校で卒業式を挙行

昨日、卒業式を挙行した市立上人小学校

 別府市内14小学校で24日、卒業式が挙行され、852人が学び舎を巣立った。
 上人小学校では第51回卒業証書授与式が午前10時、同校体育館で行われ、44人が新たな未来への一歩を踏み出した。
 今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、保護者、在校生代表の5年生、地域住民は参加できず、卒業生と教職員のみの卒業証書授与式となった。
 はじめに、体育館に入場した卒業生と教職員が国歌を斉唱。
 卒業生に配付するDVDの撮影をしているため、寺岡稔晃校長から卒業証書を受け取るときのみ、生徒はマスクを外してイスの上に置き、受け取った。
 寺岡校長は「仮の卒業証書授与式を行った2月28日、もしかすると今日の日を迎えられないかもしれないと思っていました。しかし、卒業式を行うことができ、心から良かったと感じています」
 「希望に満ちて中学校に進む皆さんに、励ましの言葉として『克己』を贈りたいと思います。これは『己に克つ』という意味です。皆さんが簡単に行っていることは、最初からできていたのではありません。この6年間で随分と成長しました。皆さんは、将来に無限の可能性を秘めています。己の諦めようとする気持ちに、打ち克って成長し続けてくれることを心より願っています」と式辞を述べた。
 続いて、卒業生一人ひとりが別れの言葉を述べ、校歌などを斉唱し退場した。
 午前11時から、グラウンドで校長などの教職員、保護者、卒業生が写真を撮るなどして、卒業を祝っていた。
 また、同校は「4年生からの学校の様子の写真」をまとめたDVDを作製。卒業生44人全員に配った。
 小学校は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2日から26日まで臨時休校している。春休みは27日から。26日に予定していた「修了式」、30日に予定していた「離任式」は中止としている。
 市教委によると、卒業式の様子を撮影したDVDの配付は、各小学校に一任しているが、中学校を通じて小学校単位で配付するか、小学校に取りに来てもらうかを考えているという。

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