別府市は、職員が新型コロナウイルスに感染した場合に、庁舎内の消毒を行うための講習会を2日午前11時と午後1時の2回、実施した。各部課から74人が出席した。
新型コロナウイルスが拡大する中で、別府市内でも10代の2人の感染が確認されており、いつどこで発生するか分からない状況にある。もし、職員が感染した場合、所属する課はもちろんのこと、その職員が利用した場所、エレベーターなど広範囲での消毒作業が必要になる可能性がある。事前に消毒をする人をある程度決めて、講習を受けておくことで万が一の時に迅速に対応。市民生活への影響を最小限にする必要がある。
田辺裕・防災危機管理課長が「市内で確認された2人は、海外や県外からの感染経路のようだが、いつ市内で発生し、職員、家族が感染するということも考えられる。発生した場合は業務継続をするためにも、消毒の必要性がある」と説明。牧宏爾総務課長は「職員から発生した場合は、濃厚接触者の確認、隔離や来庁者の庁舎からのすみやかな退去、出入り口の制限などが必要になると思う。他自治体の事例を見ても、翌日には開庁していることから、迅速な対応が求められる」とした。
髙橋尚敏市消防本部警防課長が防護服について説明。防護服は、つなぎタイプの服、キャップ、マスク、足カバー、ゴーグル、防護エプロン、防水手袋の7つがセットになっている。着る時は清潔なものを着るので問題はないが、脱ぐ時には、防護服が汚染されている可能性もあるので、外側を折りたたむように内側に丸めながらウイルスが飛散しないように、取り扱いには十分な注意が必要となる。実際に防護服の着脱を体験した。また、消毒の要領などについても説明を受け、参加した職員は真剣な表情でメモを取るなどしていた。