長野恭紘別府市長は7日午後2時、臨時議会開会に伴う提出議案について記者会見を開いて説明をした。
今回の一般会計の補正予算案の多くは、国や県の新型コロナウイルス感染症対策に関係する経費。内容は▽特別定額給付金の経費や事務費117億8631万7千円(全額国の補助)▽生活困窮者自立支援に要する経費=630万円。住居確保給付金の支給要件緩和に伴い追加(補助率4分の3)▽障害児通所支援に要する経費=474万9千円。放課後等デイサービス給付費の追加(補助率100%)▽子育て世帯臨時特別給付金支給に要する経費=1億2640万1千円。臨時特別給付金の支給(同)▽児童健全育成に要する経費=2128万5千円。放課後児童クラブ利用料減収補てん補助金(市単独)、新型コロナウイルス感染症対策事業補助金(補助率100%)▽保育所入所に要する経費=482万7千円。私立保育所27カ所、認定こども園3カ所への補助金(同)▽市立保育所の保育に要する経費=150万円。市立保育所3カ所へ消耗品費(同)▽子育て支援センターに要する経費=274万9千円。民間子育て支援拠点施設3カ所に対する新型コロナウイルス感染症対策事業補助金と市立の3支援センター、ファミリーサポートセンターに対する消耗品費(いずれも補助金100%)
▽特別保育等に要する経費=427万円。一時預かり施設7カ所、病児保育施設1カ所に新型コロナウイルス感染症対策事業補助金、市立3保育所に消耗品費(同)▽小・中学校のICT環境整備に要する経費=小学校1955万2千円、中学校1216万円。指導者用タブレット端末の整備(市単独)▽幼・小・中学校の保健衛生に要する経費=幼稚園542万2千円、小学校691万1千円、中学校345万8千円。学校再開に向けた環境整備のためのマスクや消毒液等の購入費▽小・中学校の給食に要する経費=小学校443万2千円、中学校249万3千円。学校給食の休止によって発生した食材キャンセルに係る違約金等を保証する補助金。(補助率4分の3)▽新型コロナウイルス感染症対策「おもいやり基金」積立金=900万円。対策費として寄せられた寄付金(市単独)。
新型コロナウイルス感染症対策事業補助金は、感染予防のためマスクや消毒液等の購入費に対して補助をするものとなっている。
予算外では、「別府市新型コロナウイルス感染症対策おもいやり基金」条例の制定について上程する。
市単独事業となる小・中学校の指導者にタブレットを整備する事業では市教委は「5月末ぐらいに納品があるのではと考えている。学校と家庭をつなぐものとして、オンラインホームルームとか考えられると思う。児童・生徒側は当面は家庭にあるパソコンやタブレットで対応してもらう」とした。
長野市長は「財政調整基金をむやみやたらに削るのではなく、令和2年度の事業の一部を一時的に執行停止して、ガマンして予算を作り出していこうとしている。BCP(業務継続計画)についても、自分たちで何とかやりくりして進めてきている」と話した。