不安や批判を繰り返し、即席で、「○○に経駐豊かな…」評論家気取りがコメントを流し、欲求不満のハケ口を作り出す。ハケ口ならまだいいが、人心を荒廃させ嫌国意識を醸成するには絶妙な手段を憚らない。
安倍政権のデキの悪さ上げつらうが、本当に不出来な国策の連発か。確かに出来は悪い。特に嫁さんが。
今年2月の時点で感染拡大の初期対応は緊張感が走ったが、新生ウイルスの対応は我が国が積み重ねた医療技術に救われた。クルーズ船という想定外のクラスターが来港したが、特記すべきは、自衛隊。16日間のべ4千9百人が「災害派遣」として対応。隊員の感染ゼロは自衛隊方式の真価を世に出した。考えたら当たり前。生物化学兵器に対応する「化学学校」、「自衛隊病院」が存在し、有事即応の体制を維持している。
政権は判断力と決断力が欠落しているというが、現下の法体系で、内閣総理大臣といえども、こうした有事において国民の自由、財産を接収する、法執行の強制力は皆無に等しい。
5月12日現在、日本は人口約1億2千万人、感染者数は15865人(人口の0・01%)、回復者数8531人(感染者数の54%)、死者数657人(犠牲者は感染者の4%)の数字はどう見るか。ちなみに感染拡大防止の「優等生」とされるお隣の韓国は、人口約5164万人で感染者数は10936人(人口の0・02%)、回復者数9670人(感染者の88%)、死亡者数258人(感染者の2・3%)。回復者数は極めて高いが、第2波に晒された状態。アメリカは人口3億2820万人で感染者は134万7388人(人口の0・4%)、回復者数23万2733人(感染者の17%)、死者数8万0397人(感染者の6%)。「被害者」を数字で表現するのは大変失礼。しかし、数を冷静に見れば、感染拡大から2~3カ月、人類にとって極めて悪質なウイルスには間違いはないが、極度に焦ったり、喪失感に苛まれる必要はないのでは…。
我々が心がけるべきはウイルスに打ち勝つ「免疫力」の向上拡大。規則正しい生活と適度な運動、困難を克服してきた日本人の精神力の充実拡大。アベのマスクはまだ来ないが、公明党の山口さんが連立脱退を賭けて、イヤイヤの財務省から取り上げた1人10万円も来る。事業者や学生にも支援の輪が広がる。そして、何よりも最前線で自らの命を賭して我々の生命を守ってくれる医療従事者に最大の敬意を捧げたい。昨日5月12日は「ナイチンゲールの日」。イタリアのフィレンツェ生まれのフローレンス・ナイチンゲールは看護に統計学を用いて医療改革を成し遂げ、クリミア戦争では彼我の別なく将兵の幾多の命を救った。彼女は看護婦を「白衣の天使」としたことを嫌い「天使とは美しい花をまき散らすものではなく、苦悩する者のために戦う者である。」――という言葉を世に残した。
彼女の看護の使命に応えるために、我々は我々自身の「免疫」を高めよう。そのうち品性劣化で人の心を傷つけるSNSやワイドショーに対する「免疫」も生まれてくる。 (陽)