別府市のゴールデンウイーク入込客速報値

観光施設や旅館・ホテルの多くが臨時休業をしたため観光客の姿は見られなかった(4月30日、鉄輪で撮影)

 別府市は26日、2020年度のゴールデンウィーク(4月29日~5月6日)の入込調査結果の速報値を発表した。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、多くの施設や旅館・ホテルが臨時休業をしたため、観光客は激減した。
 観光施設はアフリカンサファリ、別府ロープウェイ、アクアビート、城島高原パーク、高崎山自然動物園、ハーモニーランド、別府地獄めぐり、うみたまご、別府ラクテンチ、スギノイパレス、地獄蒸し工房鉄輪の11施設で調査をしているが、今回はすべての施設が臨休休業したため、利用者は0人で、前年対比100%減という厳しい結果になった。
 交通機関は、船舶が降客数285人(前年対比98%減)、降車数397台(同92・3%減)。大分空港の降客数は874人(同96・5%減)だった。
 宿泊客数は全体で1034人(同98・1%減)。臨時休業をした旅館・ホテルが多かったことも影響している。営業をした施設についても、新規予約の受付を行わないなどの対応を行った施設もあった。地域別では、北浜・中央地区が936人(同95・4%減)、鉄輪・明礬地区が10人(同99・8%減)、観海寺・堀田地区が0人(同100%減)、その他の地域が88人(同99・1%減)とどの地域でも95%以上の減少率となった。
 別府市としても、GW期間中のステイホームを呼びかけ、市営温泉や公園などの施設の利用を市民に限定するなどの異例の対応を取ったこともあり、大幅な減少は想定されていた。
 厳しい調査結果となったが、長野恭紘別府市長は「国民ぐるみのステイホームの結果、多くの国民の命が守られ、早期の緊急事態宣言解除につながり、社会経済活動の再開に受けて一歩を踏み出せる環境になったという大きな意義があったと思う」と前向きにとらえた。

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