令和2年第2回別府市議会定例会は23日午後、一般質問で日名子敦子氏(自民党議員団)、桝田貢氏(同)が乳幼児の健康診断、コロナ禍における市税等の減免・猶予、保育園の新型コロナウイルス対策、新型コロナウイルス支援などについて質問した。平野文活氏(日本共産党議員団)は午前中で質問は終わっていた。
乳幼児の健康診断は
日名子敦子氏(自民党議員団)
日名子敦子氏は乳幼児の健康診断について「新型コロナウイルスの影響で、多くの行事などが中止、延期となった。乳幼児の健康診断もその一つ。乳幼児の集団健康診断の実施状況はどうなっているのか」と質問。
樋田英彦健康づくり推進課長は「乳児の4カ月児検診は現在、医療機関で受診する個別健診として実施している。幼児の集団健診は、1歳6カ月児健診、2歳6カ月児歯科健診、3歳5カ月児健診を保健センターにて月1回ずつ実施している。しかしながら、今回の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月、4月の集団健診を延期した。緊急事態宣言が解除された5月末、健診未受診者や延期になった対象者から優先的に順次、案内し再開している」と答えた。
「新型コロナウイルスの感染予防を含めて、現在どのように実施しているのか」と質すと、樋田健康づくり推進課長は「1回に受診できる人数を制限し、予約制とし、受付時間を分けている。受診対象者に体調確認など受診に関する事項を事前に送り、来られた際は再度の体調確認ならびにマスクの着用、手指消毒に協力してもらっている。健診会場では、受診者間の距離を確保し、動線を一方通行にするなどして可能な限り接触を避け、滞在時間を短くするなど三密に気をつけながら、感染予防に取り組んでいる」と答えた。
そのほか、旧南小学校跡地開発、コロナ禍における市税などの減免、猶予について質問した。
保育園のコロナ対策は
桝田貢氏(自民党議員団)
桝田貢氏は保育園の新型コロナウイルス対策について「国内外で新型コロナウイルスの第2波が発生しているが、本市において第2波が発生したとき、これまでと同様に保育所などを開所し続けるのか」と質問。
月輪利生福祉共生部次長兼子育て支援課長は「保育所などの開所については、国の通知により、保育所は保護者が働いており、家に1人でいることができない年齢の子どもが利用するものであり、感染拡大に留意して、原則、開所をお願いする。県からも、働いている保護者の仕事と子育ての維持する観点から、引き続き開所の要請があった。しかし、地域で感染が拡大しているときは市町村の判断で臨時休園の要請ができる。第2波が発生したときは、国からの通知で方針が示される」と答えた。
「県内の電力売電業社が行っているペンギンケアは、病院受診時の往復料金を500円、受信後に保育施設を千円で利用できる子育て支援。保護者の負担が減る画期的なサービス。保護者にとっても経済的に非常に助かるサービスなので、県も検討を始めたという。新型コロナウイルスの第2波が来ても、有効なサービスと考えている。まだ実施を予定していない保育園の対応はどうするのか」と質問。
長野恭紘別府市長は「民間のさまざまなサービスの付加機能としても利用できる。国の補助金も積極的に活用して、保護者や施設職員の安全・安心に寄与するものであれば、我々も研究していく」と答えた。