「奉仕の理想」を個人、職業、社会生活実践の基盤とする、実業人や専門職業人によって構成された国際的な社会奉仕連合団体「国際ロータリー(RI)」。大分、熊本75クラブ2428人の最高責任者である地区ガバナーの公式訪問を受けての例会。7月1日の年度初め大分、熊本両県を12グループに分けた中の、「大分第3グループ」が例会、懇親会を28日午後6時、ホテルサンバリーアネックスで開催、101人が出席した。
今年度ガバナーは熊本市在住の硯川昭一氏(熊本江南RC所属)。G事務局スタッフらと来別。地元は別府・別府北・別府東・別府中央・日出・湯布院の6RC。当会のホストは別府東RCが担当、コロナ禍にかかわらず盛会となった。
吉村幸治・湯布院RC会長の開会宣言後、出席者全員で物故会員の津末美代子さん(享年74)=今年1月4日死去、別府中央RC、ロータリー歴19年11カ月=と7月豪雨の犠牲者に対して黙とうを捧げた。続いて、点鐘を加賀山茂・日出RC会長が鳴らした。
今回のゲストの硯川ガバナー、和歌子夫人、臼杵德二・地区大分第3グループガバナー補佐、田中俊宏・地区幹事、井戸川寛・地区副幹事、玉ノ井溥明・2006―07年度ガバナーの6人が紹介された。
司会の瑞木一博別府東クラブSAAが大分第3グループ6RC新会員を紹介した。
「会長の時間」として権藤和雄・別府RC会長が「6RCの会長がそれぞれ役割を持って、私がここを担当します。ガバナーのメッセージの中に『日本のロータリーが100周年を迎える令和2年。想像だにしなかったコロナ禍の中で、ロータリー活動が正常に出来ないのではないか。今こそ一人ひとりが強く結びつくことが、この一年の最大のテーマだと考える』とあります。この言葉が非常に強く心に残っています。近郊の6RCが知恵を絞りだし、一人ひとりが通年以上に力を合わせてつながることが、コロナ禍を乗り越えていくことになると思う」と述べた。
永松直樹・別府RC幹事が幹事報告、一力秀次・別府東RC出席委員長が出席報告をした。
この後、硯川ガバナーが「ガバナーアドレス」として卓話。
初めに「別府中央RCの仲間が亡くなったと聞き、心からご冥福をお祈り申し上げます」と述べた。
硯川ガバナーは今年1月、米国カリフォルニア州サンディエゴであった国際協議会に出席した。本会議は、8回行われた。ディスカッション形式が10回。
ホルガー・クナークRI会長は「数字を掲げて成長を求めるようなことはしません。いかに現会員を維持し、クラブに相応しい新会員を募れるか。革新的にあるべきときは、まさに今なのです」と切り出した。
「ロータリアンになるのに、相応しい年齢はない。しかし、他の年代の人のことを忘れてはいけない。新会員から学び、その経験と知識を活かす。ロータリーとは、クラブに入会するだけでなく、無限の機会への招待なのです。より豊かで意義ある人生への機会の扉を開いてくれます」と述べた。
また、ロータリーのビジョン声明、4つの戦略的優先事項、7つの重点分野、地区チーム研修セミナーでの会員基盤の強化、ポリオ根絶などについてもふれた。
西馬良和・別府中央RC会長が「硯川ガバナー、熊本から本当に遠路、別府まで来ていただき、ありがとうございました。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されている中、ガバナーが会長全員に電話をしてくれました。その際、『皆さん、元気ですか。クラブの皆さん、元気ですか』と声をかけていただきました。また『本当は会長エレクトをやりたかったが、中止になってすまない』という言葉をいただきました。いかに、ガバナーが地区の皆さんのことを考えているのか、本当に身に染みて分かりました」と謝辞を述べた。
三ケ尻英明・別府北RC会長が閉会宣言をし、加賀山・日出RC会長が点鐘を鳴らして、例会を終了した。
続いて、懇親会も同所で行われ、会員相互の融和親睦と交流を深めた。