別府警察署(矢野哲幸署長)は21日午後2時40分、迷子の女児を保護した功労で市立朝日小学校(佐藤成一郎校長、592人)の2年生3人、戎藤翔哉さん(7)、高橋結心さん(7)、大野竜太郎さん(8)に、同校校長室で感謝状とピンキーのキーホルダーと人形を贈った。新型コロナウイルス感染防止のため、マスクを着用し換気しながらの贈呈式となった。
感謝状を手渡した矢野署長は「皆さんは2つ良いことをしました。1つ目は、泣いていた女の子に声をかけてくれた。知らない困った人に声をかけることは、とても勇気がいります。その勇気を持って、声をかけてくれた。2つ目は、その子を自分たちの小学校に連れて来て、自分たちでどうにかしようではなく、大人の先生に引き継いでくれた。
3人が連携して、女の子を助けてくれたことに感謝しています」と述べた。
令和2年7月22日午後4時30分ごろ、別府署に市内居住で他校の女児(6)の未帰宅事案の通報があった。事件と事故の両面から捜査、検索をしていた。3人で遊んでいたところ、泣いている女児が歩いているのを発見。高橋さんが「大丈夫?」と声かけをして、大野さんが女児を母校の朝日小学校に送り届けた。その際、戎藤さんと高橋さんも気になって、合流した。教員が女児の小学校に連絡。女児の小学校から午後4時55分、別府署に連絡があり、無事に保護された。女児を早期に発見し、重大事件への発展を防止した。
3人は「感謝状をもらって嬉しい」と述べ、戎藤さんは「女の子を見つけたとき、泣いていた。(女児が)家に帰れて良かった」。
高橋さんは「女の子がお父さんやお母さんのもとに戻れたのを聞いて嬉しかった。泣いている女の子を見つけて、竜太郎君に学校に連れて行ってとお願いした」。
大野さんは「結心君に『学校に連れて行って』と言われて、学校に連れてきた。女の子が無事に家に帰れて良かったと思った」とそれぞれ話している。