別府警察署(矢野哲幸署長)は8月24日午前9時15分、特殊詐欺未然防止に貢献したセブンイレブン別府石垣西3丁目店(首藤圭祐オーナー)と、行方不明者発見に貢献した浜脇の会社員、溝口慎一郎さん(65)に感謝状を贈った。
感謝状を手渡した矢野署長は「セブンイレブン石垣西3丁目店において常日頃、電子マネー販売時の声かけなど指導教育の結果、今回の未然防止につながりました。溝口さんは、列車が30分に1本通る中、線路内に高齢者が歩いているのを発見し、自ら線路内に入り救出し、なおかつ自宅に連れて行っていただき、ケアをしていただいた」
「警察の力だけでは安全は確保できません。今後とも、いろんな形で警察活動にご協力いただければと思います」と謝辞を述べた。
セブンイレブン石垣西3丁目店で8月18日昼過ぎ、高齢男性が入店し、そのまま、マルチコピー機を操作していたため、詐欺を疑って大野寿之副店長(42)が対応。男性は身に覚えのない利用料金未納名目で電子マネーカードの購入を指示されていたことが分かった。大野副店長に「警察に相談した方がいい」と促されて、男性は警察に相談。特殊詐欺被害を未然に防止した。
大野副店長は「緊張した。感謝状をもらえるという意識もなかった。お父さんが危なそうだったので、声をかけただけ。被害に遭わなかったことは、すごく良かった。これからも、日頃から注意していこうと思います」と答えた。
行方不明者発見功労として、溝口さんは8月19日午後9時30分ごろ、市内をジョギング中に線路内を歩いている高齢女性を発見。自らの危険を顧みず、線路内から女性を連れ出し保護した。
溝口さんは「大事に至らずに、無事に家族の元に帰れたと聞いて、安心しました。発見時、線路内に誰かいると思った。まずいと思って女性の元に行き、線路内から連れ出した。自宅では冷たい飲み物などを出し、別府署に連絡した。当時は、目の前にあることを解決することだけを考えていた。無我夢中だった」と話した。