別府溝部学園短期大学の「温泉学」

宮崎博文別府溝部学園短期大学非常勤講師兼
別府温泉地球博物館名誉顧問が「温泉の水質科学」について講話した

 別府溝部学園短期大学食物栄養学科温泉コンシェルジュコースの公開講座「温泉学」が1日、スタートした。県内在住者や学生ら21人が受講した。NPO法人別府温泉地球博物館、温泉マイスター協会共催。
 同日午前中の講師は、別府溝部学園短期大学非常勤講師で別府温泉地球博物館名誉顧問の宮崎博文さんが務めた。
 「温泉の水質科学」をテーマに講話した
 温泉水が生成するに必要な要素は▽水=天水、地下水、海水などからなり、マグマ水、化石水なども含まれることがある▽熱源=火山に起因する火成作用によるものが主。このほか、温度勾配により深い地下水から得られるものがある▽化学成分=火山から供給されるものや地下で岩石と水の相互作用により長い時間をかけて岩石から供給されるものがある―の3つがある。
 理化学的な分類として、鉱泉分析法では鉱泉(温泉)を「泉温」「液性」「浸透圧」により分類し、温泉分析所の泉質名に併記している。
 また、水の性質、イオン、温泉分析書などについて説明した。
 午後からは、京都大学名誉教授で別府温泉地球博物館理事長の由佐悠紀さんが「温泉科学を学ぶ」をテーマに行った。
 参加者は、講師の話を真剣に聞き、メモを取っていた。
 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、参加者はマスクを着用し、席は短大側が指定した。また、手指消毒をし、受付時の非接触型体温計で検温した。90分の授業中、2~3回の換気を行った。
 公開講座は4日まで続き、講座最終日には温泉マイスター検定が行われる。

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