別府市議会の令和2年第3回定例会②

 別府市議会の令和2年第3回定例会は16日午後1時から一般質問を再開した。
 午後からは、美馬恭子氏(日本共産党議員団)、桝田貢氏(自民党議員団)、松川峰生氏(同)が新型コロナウイルス対策や中学校総合体育大会などについて質問をした。

コロナ禍の避難所は

美馬恭子氏(日本共産党議員団)

美馬 恭子氏

 美馬氏は、コロナ禍での避難所対策について、「今回の台風10号は大きな被害もなかったが、避難者はいつもより多かったと聞く。コロナ禍での避難所の対応はどうしているのか」と質問。
 中村幸次防災危機管理課長は「3密の回避、衛生管理、症状別による区分分けをしている」と説明。
 美馬氏は、福祉避難所について、現状を質問。大野積善障害福祉課長が「現在33カ所あり、収容可能人数は324人」と答えた。
 その上で「要配慮者に対して、避難行動計画を作成している。1人ひとりの計画を立てていることには、頭が下がる思い。しかし、市民の中でなかなか広まっていないのではないか。移動自体が困難という人もおり、ましてや夜中に避難は福祉タクシーの利用も難しくなるのではないか。せっかく1人も取り残さないように計画を立てているのだから、よい方向へ取り組みをしてほしい」と要望。
 また、医療的ケアが必要な人への対応についても「現在は、地域の中で生活する流れになっている。機器を使っている人は、福祉避難所であっても避難が難しいことがあると思う。在宅避難をしている人にも支援の手が届くように計画に盛り込んでもらいたい」とした。
 小・中学校の修学旅行についても質問。北村俊雄学校教育課長が小学校は県内、中学校は未定と答えた。
 他にも医療・介護施設等への衛生材料の供給体制やなどについても質問をした。

幅広い業種に支援を

桝田貢氏(自民党議員団)

桝田 貢氏

 桝田氏は、新型コロナの支援について、市役所の500人の臨時雇用について現状を質問。新貝仁職員課長が「9月1日現在で、309人を雇用し、うち100人が本業に復帰した。宿泊関係63%、各種サービス業11%、飲食8%、販売業など4%、その他運輸や製造業、建設業など」と説明。
 桝田氏は「民間企業では人手不足のところもある。民間との連携はしないのか」と重ねて質問。末田信也総務部長は「日々変化する経済状況の中で、部分的な人手不足あるとは思うが、緊急対策としてやっているので、民間は民間で雇用をするのが本来のあり方だと思う。今後も応募状況に合わせて仕事の割り当てをしていきたい」と答えた。
 また、感染症予防対策支援事業について、別府エール食うぽん券と別府湯ごもりエール泊の施設が対象になっていることについて「そろそろ他の業種にもスポットを当ててほしい。幅広い利用が出来る商品券も考えてほしい。(感染予防対策は)あらゆる業種で必要だと思う」と述べた。
 長野恭紘別府市長は「思いはごもっともだと思う。小さい金額でいかに多くの効果を出すか。対象をある程度絞ってそこからの経済波及効果を図っていきたい。今後、国からの臨時交付金も出てくると思う。使えるお金が増えることで、思い切った対策も検討できると思う」と述べた。
 他にも防災や生活保護などについても質問をした。

コロナでも対策し大会

松川峰生氏(自民党議員団)

松川 峰生氏

 松川氏は、中学校総合体育大会特別開催について「アスリートはそれぞれに目標に向かって頑張っており、中学生ももちろん、そうだと思う。新型コロナの影響で全ての大会が中止となった。特に3年生は部活動の集大成の場。そんな中で特別開催が行われた。コロナだから出来ないのではなく、コロナでもこれなら出来るというものを実践してもらった。経過と予防対策は」と質問。
 杉原勉教育次長兼スポーツ健康課長が「5月に県の中学校体育大会が中止となり、中体連と校長会と協議した。3年生にとっては最後の公式戦として、これまで支えてくれた保護者や指導者への感謝の気持ちを込めて開催をした。開会式は行わず、時間を短縮し、原則として3年生のみの出場で、試合時間に合わせて集合するなどの対応をした。来場者は、3年生の保護者のみとして、マスク着用、検温などをお願いした」と答えた。
 今後については「10月の新人戦開催に向けて協議を重ねている。来年度は、通常通りの6月に開催したい」とした。
 中学生の携帯電話持ち込みについて「保有率は確実に上がっている。問題は、校内での管理方法。統一したガイドライン必要ではないか」と指摘。
 利光聡典学校教育課参事兼総合教育センター所長が「市としてのガイドラインの作成も考えていきたい」と答えた。
 他にも、新型コロナ対策についても質問をした。

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