別府市議会の令和2年第3回定例会⑤

 別府市議会の令和2年第3回定例会は18日午前10時から、本会議を再開した。
 一般質問の最終日となり、午前中は手束貴裕氏(自民党議員団)、加藤信康氏(市民クラブ)が放課後児童クラブや学校給食共同調理場などについて質問をし、泉武弘氏(行財政改革クラブ)の途中で休憩に入った。

児童クラブ独自で備蓄を

手束貴裕氏(自民党議員団)

手束 貴裕氏

 手束氏は、放課後児童クラブの現状について質問。月輪利生福祉共生部次長兼子育て支援課長が、平成30年5月で30クラブ、定員1432人、登録者数1437人だったが、令和2年5月時点で37クラブ、定員1678人、登録者数1579人になったと説明。
 手束氏は「登録者数が定員を上回っているが、校区別では待機児童もあると聞くがどうか」と重ねて質問。月輪次長が「当初はあったが、現在は解消されている」とした。手束氏は「クラブ同士の連携を深め、待機児童ゼロへ対応してほしい」と要望した。
 マスクや消毒液の備蓄品についても対応を質問。月輪次長が「3万6500枚のマスクを放課後児童クラブなど73施設に配布し、次亜塩素酸水を週2回配布を現在も続けている他、国の補助金を使い、マスクなどを購入補助している」と答えた。
 手束氏は「次亜塩素酸水の配布は続いており、ありがたいと思う。ただ、今後も続くと思われる。各クラブが率先してマスクなどの備蓄品を備えておく必要があるのではないか」と指摘。月輪次長も「自前で準備をすることは重要。国の補助金などを活用して備えていくように指導していきたい」とした。
 また、学力格差について「休校で特に中3の保護者や生徒は心配している。しっかりと取り組んでほしい」とし、家庭学習の重要性についても述べた。他にも、病児保育などについても質問をした。

働きやすい共同調理場に

加藤信康氏(市民クラブ)

加藤信康氏

 加藤氏は、新しい学校給食調理場整備基本計画における労働安全衛生法に基づく施設整備に向けての方針を質問。
 杉原勉教育次長兼スポーツ健康課長が「働く職員にとって効率的で安全に働けるように整備をしたい」と答えた。
 加藤氏は「いかに働きやすい職場にすることが給食の安全につながると思う。コロナ禍で、空調機能の強化も必要ではないか」と指摘。杉原次長は「適切な温度環境を保ち、ウイルス除菌などの施設を調査、研究していきたい」と述べた。
 食器についても「強化磁器にした時、かなりの議論があった。どう考えているのか」と質問。
 稲尾隆教育部長が「平成14年頃から数年かけて、話し合いを続けて食育の観点から導入した。家庭と同じ温かみや物を大切に扱うなど一定の教育的成果はあったと思う。カゴを運ぶ重さは低学年にとっては大変だと聞く。さらに調査、研究を重ねて学校や保護者に十分な説明をしていきたい」とした。
 また、市職員の現状における、再任用職員について「退職後のモチベーションをいかに保つかということもあるが、若い職員にとってもちゃんと道を広げておかないと、現職のモチベーションも下がる。再任用において、能力を発揮できる配置が必要」とした上で任用方法について「拡大解釈をしすぎではないか」と苦言を呈し「定数適正化計画に沿ってやることが市民との約束だ」とした。

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