立命館アジア太平洋大学の秋卒業式

出席した代表生に出口学長から学位が授与された

 立命館アジア太平洋大学(APU)は18日午後3時、2020年秋学位授与式をビーコンプラザで開催した。今年は、新型コロナウイルスの感染予防として、代表者3人だけが会場に出席して、他の卒業生や卒業式が行えなかった春の卒業生も合わせてオンラインシステムを活用して参加した。
 卒業を迎えたのは、学部生は国際経営学部(APM)233人、アジア太平洋学部(APS)204。大学院は経営管理研究科(GSM)17人、アジア太平洋研究科博士前期課程(GSAM)57人、同後期課程(GSAD)3人の計514人。うち外国人留学生は418人。
 出口治明学長が「新型コロナの影響で、今年3月の学位授与式を執り行うことができず、大変悲しい思いをさせてしまいましたが、今回オンラインではありますが、こうして春と秋の学位授与式を執り行うことができました。みなさん、卒業おめでとうございます。卒業間近の大切な時期に新型コロナの感染拡大という予期せぬ出来事に見舞われ、オンライン授業や課外活動の制限など皆さんにご不自由をおかけしたことを本当に申し訳なく思っています。卒業にあたって、3つのはなむけの言葉を贈ります。1つは、卒業は新たな勉強の始まりだということ。2つ目は、行動する人になってほしい。3つ目は、みなさんには大勢の仲間がいるということ。みなさんのこれからの人生に幸多からんことを祈ります」と式辞。
 ハサン・エイ・エイ・エム・カムルルさん(GSAD)=バングラデシュ出身=に博士学位を授与。学部代表のケルビン・タンさん(APM)=インドネシア出身=、大学院代表のブディラハーショ・エリック・スプラナタさん(GSM)=同=に学位が授与された。
 卒業生を代表して、安藤百福賞も受賞したケルビンさんが「パンデミックの影響で直接顔を合わせることは難しくなりましたが、今日は私たち全員にとって大変重要な日です。希少な環境で共に成長してきた盟友として、APUを卒業します。経験から学んだことは、努力は決してムダにはならないということ。結果に結びつくまでに時間がかかることはあります。『人生はフェアじゃない』と感じたとしても、努力することをやめないでほしい。どこで何をするにしても、確かな経験を大学で積んできたことを忘れないでほしい」。
 ナガオ・ローレン・チャオスさん(GSA)=米国出身=がオンラインで参加して「2020年は多くの不確実で人生を変えるような出来事に満ちていました。それらは世界を1つにし、同時に離ればなれにしました。障がいや変化が起った時に、復元や回復が可能なシステムは、元々強靱。今年は多くの困難がありましたが、多様性を生かしながら逞しく生きる力を持ち続けよう」とそれぞれあいさつをした。
 校友会による恒例の帽子投げもオンラインでいっせいに行った。

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