別府市議会の令和2年第3回定例会は一般質問を18日午後1時から再開。
午前中から引き続き、泉武弘氏(行財政改革クラブ)から始まり、日名子敦子氏(自民党議員団)が、旧別府羽室台高校の跡地の利活用やコロナ禍での公民館、学校行事などについて質問して、すべての一般質問が終了した。
本会議は25日午前10時から再開し、各委員長報告があり、上程中の議案の表決などを行い、閉会する。
羽室台高校跡地利活用を
泉武弘氏(行財政改革クラブ)
泉氏は、高齢者や障がい者の生活環境の変化に伴う問題点と旧別府羽室台高校の跡地の利活用について執行部の考えを質した。
孤独死について別府市の現状を質問。阿南剛高齢者福祉課長が「把握はしていないが、警察によると変死の中で65歳以上は令和元年で104人」と答えた。一人暮らしの高齢者の数、寝たきりの人数も質問。阿南課長が民生委員による調査で6452人。寝たきりは令和2年7月末で2341人と説明。
泉氏は「コロナ禍で、高齢者や障がい者を取り巻く生活環境は著しく悪化した。また、認知症がこれから一番大きな社会問題になることは間違いない。家族の負担は大きい」と指摘。
そこで、旧別府羽室台高校跡地について「認知症、孤独死、寝たきりになる原因の1つが、他人との会話がないことだと言う。跡地には約1万5千坪の敷地に運動場、教室は46ある。県有財産であり、市長が交渉に努力していることも知っている。運動場を子どもたちのサイクリングロードにしたり、動物ふれあい広場、教室を使った囲碁、将棋などが出来ないか。そもそも、農地を教育振興、地域振興のためとお願いして売却してもらった土地。市に無償譲渡してもらえるのが一番」とした。
長野恭紘別府市長は「県との交渉は最終盤にかかっていると思っている。市が抱える課題や問題に対しても有効に使えるように交渉を詰めていければと思う」と答えた。
コロナ禍の公共施設は
日名子敦子氏(自民党議員団)
日名子氏は、コロナ禍における別府市の様々な対応について質問をした。
公民館や体育施設の使用について、休館期間や感染予防対策、予約方法について質問。
矢野義知社会教育課長が「社会教育施設においては、3月4日から休館をし、対策のガイドラインを作成して6月1日から貸館を、7月1日から主催講座を再開している。マスク着用や手指消毒、部屋の換気、利用者名簿の作成、検温などをしている。感染予防対策を十分説明する必要があり、予約システムは一時停止している」。
杉原勉教育次長兼スポーツ健康課長は「3月4日から屋内施設、4月29日から5月6日まで屋外施設を休館とし、運動スポーツガイドラインに沿って、感染リスクの低い施設から再開をした。協会加盟団体や施設にガイドラインを徹底している。予約は窓口か予約システムを利用してもらうが、資格が必要なものや個人利用の多いものには予約システムは導入していない」と説明。
日名子氏は「(公民館の予約は)先着順のため、夜中から並ぶという話を聞いて驚いている。抽選制にするなど、改善が出来ないのか」と重ねて質問。
矢野課長は「利用者の公平性の観点から、抽選制も検討したい」と答えた。
また、コロナ禍での集団検診の現状についても質問し、がん検診などの受診率向上を求めた。他にも学校行事やエール食うぽん券などについても質問をした。