別府市と別府商工会議所は「GoToトラベル事業地域共通クーポン制度説明会」を5日午後2時、別府市公会堂大ホールで開催し、約100事業所から約140人が出席した。
GoToトラベル事業で別府市を訪れた旅行者に地域共通クーポンを利用してもらい、別府市全体の消費拡大につなげることが目的。地域共通クーポンを店舗で使用してもらうためには、取扱店としてGoToトラベル事務局の登録が必要。制度や申請方法について、分からない部分が多いという声があるため、より多くの事業者に参加してもらうため、説明会を開催した
はじめに、主催者を代表して大野高之産業政策課参事が「新型コロナウイルス感染症拡大で、人々の移動が大幅に減少し、観光を主産業としている別府市では、大きな打撃を被っています。本市では、中小企業を対象とした店舗賃料の補助や湯ごもりエール泊、別府商工会議所と協力している別府エール食うぽん券など、さまざまな対策を講じてきたが、一層の支援の声もありました」とあいさつ。
続いて、GoToトラベル地域取扱店大分事務局員が地域共通クーポンの概要を説明した。
クーポンの給付額は、旅行代金の15%相当を配布する。旅行代金の15%に千円未満の端数が生じる場合は四捨五入する。一人一泊あたり6千円が上限で、日帰り旅行は3千円が上限。
発行形態は紙と電子があり、紙は千円、電子は千円、2千円、5千円がある。有効期間は、宿泊旅行では宿泊日とその翌日、日帰り旅行では旅行の当日。利用エリアは、宿泊地が含まれる都道府県(別府市であれば大分県)とその都道府県に隣接する都道府県となる。
そのほか、クーポンの配布方法や留意事項なども説明した。
出席した市内で飲食業を営む男性は「昨日、ホテルに泊まった福岡や大阪から来た人が、『これ使えますか』とクーポン券を持ってきた。ホームページで調べても難しいことが書いていたから、市に聞いた。別府にGoToで県外の人が多く来ている。千円券をもらったがどこで使っていいか分からないという声がある。小さなお店などで使えることを知っている人が少ない。もっと使える店のことも宣伝してほしい。そして2日間しか使えないので、クーポンを配るときにもう少し別府市内で使える一覧などがあれば使いやすくなると思う。使われる側ではなく、使う側のことを考えてほしい」と話した。