別府溝部学園高校(佐藤清信校長、697人)は令和2年度体育大会を6日午前9時、べっぷアリーナで開催した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初めて屋内での開催となった。また、午前中で終わるように競技数を調整した。
今年のテーマは「プロミネンス」。太陽から出る炎のように、己を燃やして、体育大会を盛り上げていこうという意味がある。
開会式では、佐藤校長が「今回は第34回の体育大会です。高等学校は戦後すぐに開校しており、本来なら70数回の体育大会となるのですが、高校・短期大学・大分県歯科技術専門学校が合同で行っており、34年前に高校単独で行うようになりましたので、そこが第1回となりました。みんなの練習を校長室から見てました。3年生は最後の体育大会ですが、体育館の中だが一人ひとりが全力を尽くして、思い出に残るものにして下さい」。
生徒を代表して脇谷瑠眞保体委員長が「今回の体育大会は、新型コロナウイルス感染症の影響で開催が危ぶまれましたが、無事に開催することが出来ました。新しい生活様式の中での体育大会ですが、開催できたことが私にとっては一番の喜びです。今はソーシャルディスタンスを保つという体と体の距離が離れていますが、全校生徒の心は一つになっていると思います」とそれぞれあいさつした。
開会式終了後、ラジオ体操コンテストとして、来場した保護者が採点者となり、各学年でそれぞれラジオ体操第一を行った。
続いて、各学年女子生徒が「学園天国」の音に合わせてダンスを踊った。途中、1年生が「ズッキューン」と横の列の女子を打つ振付をすると、打たれた女子が倒れるシーンがあり、会場の笑いを誘った。
綱引きでは、総当たりで各学年男子が火花を散らして「絶対に勝つ」という思いを胸に全力で綱を引っ張った。
パン取り競争は、今年初めて行われることになった競技。全員が参加して、バレーボールの支柱にかけられたひもに付けられたパンをジャンプして取った。紙の付いたパンを取った生徒は、その紙に書かれた先生のお気に入りパンをさらに獲得できることから、全力で走る生徒が続出した。
クラス対抗リレーも、選抜された猛者たちが鎬を削って、全身全霊で走る姿があった。
閉会式では、成績発表後、校歌を斉唱。矢須田士PTA会長があいさつした。