萩野忠好(はぎの・ただよし)さん、(別府市議会議員)かねて療養中のところ、14日午前8時30分、死去した。享年79歳。昭和16年4月、由布市の出身。
昭和38(1963)年に別府大学短期大学部卒業後、民間企業に勤めて昭和46(1971)年に別府商工会議所に職員として勤務。当時の脇屋市長に「観光向きだ」と言われ、昭和53(1978)年に別府市観光協会の事務局長に。平成12(2000)年まで勤め、別府観光のシンボルマークを作るなど、別府観光の発展に寄与した。油屋熊八翁の長男・正一さんとは、長年の付き合いがあり、退職後も交流を続けていた。昭和60(1985)年から平成31(2019)年まで、社会福祉法人別府市知的障害者育成会の理事長も務め、社会福祉事業にも尽力した。
市議としては、平成15(2003)年に初当選。平成29(2017)年には全国市議会議長会永年勤続10年の表彰も受け、現在4期目だった。厚生委員会委員長、決算特別委員会副委員長などを歴任し、平成20年には副議長、令和元年から約1年間、第54代の議長を務めた。プライベートでは若かりし頃より鍛えたスポーツマン。議員野球に卆先参加。地元のイベントはもちろん、民謡など文化芸能活動にも力を注いだ。南部地区再開発は、南小跡地の有効利用がライフワーク。地元再生の貢献が実りつつある昨今。また自民党別府市連の党務活動にも多大の功績を残した。温厚にして、義理人情にあつく多くの支持者を得た苦労人議員。
通夜は15日午後7時、葬儀は16日正午いずれも、新港町のセルモ玉泉院。喪主は妻節子(せつこ)さん。