オレンジリボンたすきリレー

オレンジ色のTシャツを着た参加者を代表して
江口敏一・乳児院栄光園施設長(左)が長野別府市長に宣言書を伝達した

 「第6回オレンジリボンたすきリレー」の宣言書伝達式が6日午前11時30分、別府市役所で行われた。児童虐待防止月間の11月に行い、県民に広く児童虐待防止を呼びかけている。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症対策により、例年の別府市役所から大分県庁への歩行を行わなかった。
 オレンジリボン運動は、2004年に栃木県で3歳と4歳の兄弟が父親から暴行を受け、その顔を見たコンビニの店長が警察に通報し、一時保護されたものの、適切な措置が取られず、再び暴行を受け、橋の上から川に投げ込まれて死亡する事件を受けて、全国的に広がった活動。オレンジは、子どもたちの明るい未来を表す色。
 伝達式には、乳児院栄光園の江口敏一施設長、児童福祉施設栄光園の岡田豊弘施設長、児童養護施設別府へ頤和園の近藤邦子施設長ら8人、市側は長野恭紘別府市長、中西康太福祉共生部長、月輪利生福祉共生部次長兼子育て支援課長ら4人が出席。
 江口施設長が「気持ちを1つにして、広く県民へ子どもの虐待防止と子どもの権利擁護を訴えていきたいと思い、この取り組みを継続していきます。また、私たち社会的擁護を担う児童福祉施設の職員や里親は、子どもの暮らしを守る最後の砦として、施設内虐待や子どもの権利侵害の廃絶を目標にすることをここに誓います」と宣言文を読み上げて、長野市長に伝達した。
 長野市長は「今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、いつも通りの別府を出発してのパレードが難しい中、皆さんが積極的に活動して下さり、嬉しく思います。4月から体罰が禁止となり、これからも皆さんと一緒に、包括支援センターや総合支援拠点の設置を行っています。子どもたちが生まれた環境で、不幸になることは見ていて耐えられない。未然防止のための体制の構築が必要。一人でも多くの人が活動を認知し、子どもたちのための別府市が開かれるようにしていく」と答えた。
 伝達式の前に、PR活動を大分市の田ノ浦ビーチで行っており、約130人が参加。のぼり旗や横断幕を持って実施した。その後、参加者代表が、別府市、大分市、大分県に行き、メッセージを伝達した。

コメントを残す