別府中央ライオンズクラブ(猪尾孝秀会長)と別府ライオンズクラブ(小野正明会長)は「薬物乱用防止セミナー」を13日午後1時30分、市立山の手中学校体育館で開催し、同校1年生103人が出席した。
財前昭仁校長が「薬物という言葉を聞いても『自分には関係ない。遠い世界の話』という認識を持つかもしれないが、芸能関係者の薬物使用の報道を見ても分かるように、些細なことがきっかけで薬物に手を出して、結果として自分の人生を台無しにしてしまう恐ろしいもの。恐ろしさと絶対に手を出さないという意思を確認して下さい」。
小野会長が「ライオンズクラブが中心となって、皆さんの薬物乱用防止の教室をしますので、最後まできちんと聞いて、今後の役に立てて下さい」とそれぞれあいさつ。
DVDが上映され「大麻などの違法な薬物、風邪薬などの市販薬、塗料や接着剤などの化学薬品、鎮痛剤や睡眠薬などの医薬品のどれもが薬物乱用になる。薬物乱用とは、違法な物だけでなく、医薬品や化学薬品も目的に沿って正しく使わなければ薬物乱用になる」と説明した。
続いて、実践講座があり、講師を梶原泰雄さんが務めて「薬物乱用と心身への影響」をテーマに講話した。
「乱用される薬物は、私たちの一番大切な脳を破壊します。脳への影響によって分けられます。覚せい剤やコカインは興奮作用、大麻やMDMAなどは幻覚作用、アヘン系麻薬などは抑制作用などがあります。一度壊れた脳は、元に戻りません。薬物乱用は1回でも、心も体もメチャクチャになります。『ダメ。ゼッタイ』と断る勇気を持とう。そして愛する自分を大切にして下さい」などと説明した。
最後に、梶原さんが「薬物利用は」と言うと、1年生全員と教職員が「ダメ、ゼッタイ」と唱和した。
続いて、福田昭生医師(別府中央LC会員)が「ドクターからのメッセージ」として「薬物は本当にダメ。薬物から逃げ出すのは、簡単にはいかない。あなた方には、自分の体を守ってくれるホルモンがある。これによって皆さんは、守られているのです」と伝えた。
1年生を代表して有光璃咲さん(12)が謝辞を述べた。