収賄で元水道局工務課長を逮捕

上下水道局に家宅捜索に入る捜査員

 大分県警本部捜査第二課と別府警察署は共同で16日午後2時10分、収賄の疑いで大字内竈の会社員(元別府市水道局工務課長)藤内泰弘容疑者(60)と、贈賄の疑いで福岡県福津市渡の無職(当時、水道設備会社役員)の江﨑廣海容疑者(72)を逮捕した。江﨑容疑者は午後7時13分、健康上の理由で釈放。以後、任意で捜査する。
 調べによると、平成31年2月ごろ、水道局工務課長だった藤内容疑者は、別府市内で同水道局が発注した事業で便宜を計った謝礼として現金100万円の賄賂を受け取った。江﨑容疑者は、藤内容疑者に対して、現金100万円の賄賂を渡した疑い。
 水道局が発注した事業とは、朝見浄水場次亜注入設備更新工事の機械設備工事で、平成31年2月8日に東伸エンジニアリング(本社は東京都、別府市に支店)が落札した。
 藤内容疑者が計った便宜とは、東伸エンジニアリングが入札で有利になる機械設備の仕様を教えた事。
 藤内容疑者は、平成30年4月1日から令和2年3月31日まで水道局工務課長を務めており、同年4月1日から再任用されていた。同年7月から江﨑容疑者が務めていた会社(東伸エンジニアリング)に入社していた。
 同日午後5時30分から、大分県警は別府市上下水道局と朝見浄水場の家宅捜索を行った。

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