別府市消防本部予防課職員、市消防団女性分団員の計6人は「飲食店火災予防啓発防火訪問」を9日午後2時30分から、市内の飲食店22施設で行った。「令和2年秋季全国火災予防運動」の一環。
糸魚川市大規模火災や福島県郡山市の飲食店ガス漏えいに伴う爆発事故など重大な人的被害を発生させる火災事案を踏まえて、別府市内の飲食店における出火防止や火災による死傷者をなくすことが目的。
消防職員らが訪れた麺堂香別府店(京町)の清水良美店長に対して、女性分団員が▽排気ダクトの定期的な清掃の促進▽厨房設備の夏季管理の取り扱い▽施設の出火防止対策の推進▽ガス器具、ゴム管及びガス漏れ警報器の日ごろの点検―などを聞き取った。
永路尚道市消防本部予防課長は「多くの皆さんが飲食店で安心して食事を楽しんでいただくためには、まず出火を防止していただくことが大事。店外に燃えやすいものを置かずに、整理整頓を励行してほしい。もし万が一、火災が発生した場合は速やかに消火して、被害を最小限に抑えることができるよう、日頃から防火管理を実践してほしい」と述べた。
清水店長は「店外に段ボールなどを置かないようにしています。また、チェックリストを作ってガスの元栓チェックなど、火災を発生させないように心がけています」と話した。