別府市教育委員会は、令和2年度別府市地域教育力活性化事業第2回地域学校協働活動推進にかかるコーディネーター等研究会と第5回中部地区校区学校協働活動推進連絡会を15日午後1時から、市役所で開催した。約20人が参加した。別府市は、中部中学校区をモデル地区にして、統括コーディネーターを置くなどの事業を展開している。
縄田早苗社会教育課長補佐が「新型コロナの影響で、学校との協働は難しくなっていると思います。ICTが進行してインターネットを通じて人と人のつながりは広がっていますが、直接顔を合わせて声をかけ合うことが生きる力になっていくと実感しています。学びを力に変えて、地域と学校をつないでほしい」とあいさつ。
中川忠宣NPO法人大分県協育アドバイザーネット理事長と岩尾純子玖珠町立くす星翔中学校学校運営協議会推進員が「地域学校協働活動におけるコーディネーターの役割について~ネットワーク作りと日常のコーディネートの方策を考えよう~」をテーマに講義をした。
石垣小学校の学校運営協議会委員長も務める中川理事長は「学校と地域がウィン・ウィンの関係にならないと、協働活動は上手くいかない。地域の人がどう関わっていくのかは、社会教育の役割で、その大切さを分かってほしい。様々な組織団体があり、どことネットワークを作ろうとするのか。学校が希望を出さないと分からない。それが学校運営協議会の役割でもある。それぞれの学校だけでなく、全体がどうネットワーク化するか。石垣でも3、4年かかって学校の要望をやっと聞けるようになった。希望を聞いてカルテを作り、出来ることからやっていく」と話した。
また、岩尾さんは田植えや稲刈り体験、昔の遊び、味噌づくり、七輪の火起こし、緑のカーテンづくり、非常食作りなど多くの体験を実践しながら、「困った時に声を掛けられる体制を作っておくことがコーディネーター事業にとって大切。先生は異動が多いので、うまくいっていても担当が変わることで活動が少なくなるケースも少なくない。年度初めに担当教諭と顔合わせをすることが必要。先生への声かけもあらゆる場所で行うようにしている」と話した。