別府市はこのほど、2020年度年末年始(12月26日~1月13日)の入込調査結果の速報値を発表した。例年は12月29日から1月3日までの調査を行っているが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、分散休暇が要請されたこともあり、調査期間を連休までとした。
年末年始は新型コロナの影響でGoToトラベルの中止や首都圏を中心に緊急事態宣言が発出されたこともあり、宿泊者、観光施設の入場者、交通機関の利用者ともに前年と比べて大幅に減少をした。
観光施設の調査対象は10施設。入場客数は10万5174人で、前年同期と比べて67%減。新型コロナの影響に加え、寒波の到来によって積雪の影響を受けて休園した施設もあったことが影響しているとみられる。
交通機関は、高速道路の別府ICでの降車数は7万6200台で、前年同期比47・1%減。船舶は、降者数3562人(前年同期比77・5%減)、降車数2106台(同61・8%減)。大分空港では、降客数は1万6995人(同68・2%減)だった。
宿泊者数(29施設)は、3万2963人と前年同期比67・7%減少した。地域別では、北浜・中央地区が1万2965人(同62・5%減)、観海寺・堀田地区1万830人(同73・8%減)、鉄輪・明礬地区3520人(同62・7%減)、その他の地区は5648人(同66%減)だった。緊急事態宣言の影響でキャンセルが増加し、休館する宿泊施設もあったため、前年を大きく下回った。