別府市消防本部予防課職員、市消防団女性分団員の計6人は「飲食店火災予防啓発防火訪問」を3日午後2時から、市内の飲食店10施設で行った。「令和3年春季全国火災予防運動」の一環。
糸魚川市大規模火災や福島県郡山市の飲食店ガス漏えいに伴う爆発事故など重大な人的被害を発生させる火災事案を踏まえて、別府市内の飲食店における出火防止や火災による死傷者をなくすことが目的。
消防職員らが訪れた「とんカツ亭別府本店」(船小路町)の責任者の梅木明美さんに対して、女性分団員が▽火を取り扱っているときは、目を離さないこと▽コンロの近くに可燃物を置かないこと▽天かすなどは余熱で自然発火する場合があるので、平らにし冷ましてから処理する▽防火管理者の選任が必要な施設は、防火管理者を選任する▽コンロのゴム管は定期的に点検し、早めに交換する▽排気ダクトの定期的な清掃を行う―などを説明した。
永路尚道市消防本部予防課長は「今年になって飲食店からの出火が1件あります。火を使用しているときは、火の元から離れない。消火器を設置しているのであれば、消火器を十分に使えるように熟知してほしい。お客さまと従業員の身の安全を守ることが一番なので、避難誘導をしてほしい」と述べた。
梅木さんは「調理中は火のそばを離れないし、調理終了時は火を消すように徹底している。天かすや油は冷やして処分しています」と話した。