稜線に御神火が舞う

稜線がオレンジの炎に染まった扇山火まつり
出発式に市消防本部・署・団員ら約120人が参加した

 第107回別府八湯温泉まつりの「第45回扇山火まつり」が6日午後6時、行われた。
 扇山火まつりは、春を告げる炎のショーで、市内各所で多くの市民や観光客が写真や動画を撮影している。
 別府扇山ゴルフ場レストハウス前で午後6時、出発式が行われた。市消防本部・署・団員約120人が参加した。
 長野恭紘別府市長兼市観光協会長が「2年ぶりに扇山火まつりを実施することが出来ました。昨年は、温泉まつり自体が中止となりました。今年は、楽しみにしていると思います。皆さんのおかげで毎年、事故なく開催することが出来ています。今年も事故が無いように、そして市民や観光客が楽しんでもらえるように進めて下さい」とあいさつ。
 参列した来賓の松川章三別府市議会議長、中村英昭陸上自衛隊別府駐屯地第41普通科連隊長らが紹介された。
 権藤和雄別府八湯温泉まつり実行委員会実行委員長が「扇山火まつりは45年目ですが、これまで大きな事故なくここまで来れたのも、消防団、消防署、自衛隊、警察、関係者のおかげ」と感謝の弁。
 続いて、藤内英伸市消防団長が「各分団長の指示に従い、常に人数の把握をして、けがのないように任務を遂行してもらいたいと思います」と述べ、配備位置への号令を発した。
 式前に扇山中腹以上の配置についている署員93人、団員200人が警備に当たった。
 午後6時、市扇山採草組合員らが1日に八幡朝見神社で採火した御神火で点火。炎は、山頂から徐々にふもとへと広がり、夜空を炎のオレンジ色が彩った。いろいろな場所で、市民や観光客が稜線に沿う火を写真や動画におさめていた。