本田日出町長に全九州大会報告

全九州の少年女子ビームライフル60発で優勝した野村さん(右)

 日出町在住の野村奈生さん(16)=大分県立別府翔青高校2年生=が4月に熊本県で開催された全九州ライフル射撃競技大会で少年女子ビームライフル60発で優勝。同エアライフル60発で3位となり、7日午後4時45分、本田博文日出町長に報告をした。金元正生速見郡ライフル射撃協会長(町議)、総合型地域スポーツクラブ「ひまわりのたね」の菅英一会長、同スポーツライフル教室指導者の姫野安広さんが同席した。
 10㍍先の的にエアライフルは1時間15分の間に60発、ビームライフルは45分間に60発を撃ち、得点を競う。満点は654点。小さな的に60発を時間内に撃たなければならず、体力と集中力を保つ強いメンタルが必要となる競技。
 野村さんは中学2年の時、弟が射撃競技をしたいと言い、一緒に日出町内にある「ひまわりのたね」のスポーツライフル教室を訪れて体験したのがきっかけで競技を始めた。中学3年からは、県立由布高校で一緒に練習をするようになった。妹と弟はピストル射撃競技をしていて、家族で競技の話をよくするという。
 本田町長は「強豪を抑えて初出場で優勝、心からお祝いを申し上げます。日頃から高い目標を掲げて、技術力と精神力の向上に努めてきた結果。今後も鍛錬を重ね、インターハイで良い成績が残せるように願っています」と労った。
 野村さんは「始めから終わりまで、すごく緊張しましたが、自分の射撃に集中できました。以前から水泳をしていたので、基礎体幹はあると思いますが、競技はメンタルが大きく左右する。常に自分をライバルにしています。これからは追われる立場になるので、よりメンタルを鍛えて、県高校総体、九州総体、インターハイへとつなげていきたい」と話した。
 野村さんの練習時の自己ベストは639点。今回は628・7点だった。過去の大会では、コロナ禍で1つの会場で競技が出来ないため未認定記録となったが、636・8点の日本記録も出したこともあり、今後の活躍が期待される。