第49回全国消防救助技術指導会(10月9日、福岡県北九州市)の出場を目標に訓練を重ねている別府市消防署の12人が19日午前10時、市消防本部東側訓練棟付近で長野恭紘別府市長に訓練成果を披露した。
日夜訓練に励んでいる出場隊員の救助技術の披露および大会へ向けての士気の向上と一層の団結強化を図ることが目的。
出場種目は、ロープブリッジ渡過、ロープブリッジ救出、ほふく救出、はしご登はん、ロープ応用登はん、引揚救助。
開始報告後、ロープブリッジ渡過を披露。地上7㍍の高さに水平に張られた往復40㍍のロープを渡る。往路はセーラー(腹ばい)渡過、復路はモンキー(仰向け)渡過でその安全確実性と所要時間で評価される。隊員がスタートの合図で、体をロープに水平になるようにしバランスを取りながら左右の腕でロープを掴みながら進んだ。
ほふく救出などを視察した長野市長は「指導会に向けてしっかりと訓練をしている姿を拝見させていただきました。きびきびとした動き、緊張感の中で本当に素晴らしい訓練の成果に感動しています。別府市消防署員が、市民のために日ごろから訓練をし備えていることに誇りに思います。コロナ禍の中、より一層の緊張感を持って、業務に励んでいると思います。皆さんが頑張っている姿を見せることで、市民が『別府市は大丈夫だ』と感じると思います」と激励した。
出場隊員を代表して上野靖豪・市消防署第2中隊第1小隊消防隊員(33)が「日ごろから訓練した結果が出たと思います。ベストタイムが出たチーム、出なかったチームがありますが、その結果から何を学ぶか、今後どう生かしていくかが私たちの使命だと思います。今の結果におごらず、これからも日々精進して頑張っていきます」と語った。