モナコアートフェア2021に挑戦

クラウドファンディングで支援を募っている宮岡さん

 彫刻家歴43年の宮岡洋一さん(61)は、8月27日から開催される「MONACO ART FAIR2021」へ挑戦するチャンスをもらった。
 宮岡さんは愛知県立芸術大学時代、具象彫刻に取り組んでいたが次第に抽象彫刻の哲学と石の魅力に目覚めた。大学卒業後は、石切り場や石工場で技術を磨き作品を制作。小さな木の壁掛け、陶器の彫刻、大きなもので約30㌧の石の彫刻を創っている。作品は南は熊本から北は福島まで、公共の場所では20点以上が展示されている。30歳のころから進行性の難病を発症し、今は車いす生活となっているが、工夫しながら彫刻家の道を歩んでいる。
 新型コロナウイルス感染症の流行で作品を発表する機会が極端に少なくなり、抽象彫刻の世界を分かち合うため、多くの彫刻家の中の一人としてインスタグラムで発信していた。今年3月、スペインのギャラリーからオファーがあり、慎重に話を進めてきた。また約15年前、カナダのモントリオールで開催されたコンペの写真審査で選ばれ、作品を送ることになった。ただ、輸送する予算が組めず断念し、悔しい思いをした。その過去があるから、今回のチャンスを実現したい気持ちに溢れている。
 現在、クラウドファンディングで支援金を募っており、輸送費などに使う。支援金額に応じて、宮岡さんが出来るものでお返しをする。
 宮岡さんは「自分の生涯の中で、これに挑戦しなかったことを後悔しないようにと思い契約しました。石の彫刻3点、現在制作している木の彫刻1点を安全に輸送するためには、専門業者に委託しなければならず、その費用は想像をはるかに超えた金額で困っています。契約金はすでに支払いギャラリーの登録作家になったので、輸送費用を協力していただければ」と述べた。