長野恭紘別府は7日午後1時半、市役所で定例記者会見を開き令和3年度6月補正予算案など、6月定例別府市議会に上程する予定の議案などについて説明をした。
今回の補正予算案は、公共施設マネジメント基本方針に沿って、財産の利活用を推進するための経費やコロナ収束後を見据えた、理想の別府観光のあり方を検討するための経費。新型コロナ感染症の影響によって、指定管理者制度導入施設の利用料金が減少したことなどに対応するための経費などを計上する。一般会計は2億8200万円の増額で、補正後の予算額は536億7420万円となる。また、特別会計では、国民健康保険事業特別会計において、事務処理標準システム導入が前倒しになったことを受けて4070万円を計上する。特別会計の補正後の予算額は547億2470万円。
主な事業としては、旧山の手中学校、旧朝日出張所の跡地や公設地方卸売市場の今後の利活用方針策定に向けて活用方針の検討などを行う。また、中央保育所が多世代交流健康増進複合施設「おひさまパーク」に移転したことに伴い、跡地に南子育て仲良しクラブが移転するための改修を行う。
シルバー人材センター事務所を老朽化などで解体するため、アスベスト調査を実施。新型コロナの影響で利用料金に減少等が生じた市営温泉や体育施設、竹細工伝統産業会館、観光施設などに減収負担金を支出。昨年度につづいて2回目となり、対象期間は令和2年7月から令和3年3月までの9カ月間。
観光客誘客受入に要する経費では、①ユニバーサルツーリズム②観光DX(デジタルトランスフォーメーション=情報技術が社会のあらゆる領域に浸透することによってもたらされる変革)③免疫力日本一宣言の実現④食×観光ーの4本柱でコロナ収束後を見据えた別府観光のあり方を検討していく。
他にも、旧山の手中学校跡地の土地測量や旧青山幼稚園跡地の売却に向けて、土地測量や園舎解体。旧浜脇中学校校舎の取り壊しに伴って、別府市ウェイトリフティング協会の練習場の移転先として、野口原総合運動場内の整備補助を行う予算を計上することにしている。