令和3年度第2回市議会定例会が開会

提案理由を説明する長野恭紘別府市長

 令和3年度第2回別府市議会定例会が14日午前10時、開会した。会期はきょうから29日までの16日間。
 定例会では、市執行部が令和3年度一般会計補正予算、国民健康保険事業特別会計補正予算の予算関係2件、条例関係5件、その他7件の計14議案を上程した。
 長野恭紘別府市長は、新型コロナウイルス感染症対策に関する取り組みとして「5月の大型連休後、市中での感染拡大が懸念されたため、多くの観光客と接する事業所などの従業員にPCR検査を実施し、感染の不安を払拭するとともに、連休後の感染拡大防止に努めました。さらに、緊急対策第2弾の事業として9億3700万円の予算を、5月28日の市議会臨時会で可決しました。感染者の早期発見、クラスター発生の未然防止を図り、抗原検査センター昨日も併設したPCR検査センターを開設するなど環境を整えます。また、店舗家賃の補助、利子補給金の追加額支給により、売上が減少している中小企業者等の事業活動の継続を支援します」と述べた。また、「湯の花レター」「明豊高校野球部春の選抜準優勝」「東京2020五輪の聖火リレー」などについても述べた。
 令和3年度一般会計補正予算について、次のように述べた。
 ▽補正額は2億8200万円の増額で、補正後の予算額は536億7420万円。
 ▽総務費は、旧山の手中学校跡地、旧朝日出張所跡地および公設地方卸売市場の今後の利活用方針を策定するため、跡地等利活用等策定委託料を計上。また、市有地の売払収入を基金に積み立てるため、別府市公共施設再編整備基金積立金の追加額を計上。
 ▽観光費は、新型コロナウイルス感染症が収束した後の理想の別府観光のあり方を検討する経費を計上。
 ▽追加上程として、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金を支給するため、追加補正予算額9750万円を増額し、補正後の一般会計補正予算は537億7170万円。
 このほか、民生費、労働費、教育費の説明もあった。
 特別会計予算の補正額は4070万円の増額で、補正後の予算額は547億2470万円。
 条例関係は「別府市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部改正について」、「別府市手数料条例の一部改正について」は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部が改正され、情報提供ネットワークシステムを管理する者が改められたこと及び地方公共団体情報システム機構が個人番号カードの発行に係る手数料を徴収できることが定められたことに伴い、条例を改正する―などと説明した。