「南部ひとまもり・まちまもり協議会」は19日午前10時、市南部地区公民館で10カ所の共同温泉関係者を集めて、共同温泉会議を開いた。
今後、協議会内に温泉部会を設置したい方針で、設置に向けて現状の把握と意思疎通を図るのが目的。
清家政人会長が「南地区と浜脇地区が一緒になって南部地域を良くしていこうと協議会を立ち上げて、地域の共通の悩み解決をしようとしています。現在5部会があるが、温泉部会を本格的に設置していきたいと考えています。市と協働しながら、共同温泉を発展させていき、長く維持しながら、より良いものにしていきたい」とあいさつ。
各温泉から現状報告が行われた。多くの共同温泉で聞かれたのは「経営が厳しい」ということ。泉源を持つ温泉からは、数年に1度行わなければいけない成分分析調査の費用が負担となっていることが報告された。一度は閉めたものの、再開した温泉もあり、それぞれ工夫をしながら何とか経営をしている実態が分かった。
会議では「市に要望するにしても、共同温泉が個別にするのでは難しいので、組織としてやっていければと思う」とし、来年1月を目途に部会を立ち上げる方向で合意した。
また、協議会から1人で入浴中に浴室内で転倒した場合など、緊急時に外にいる人に異変を知らせることが出来る警報機と清掃を楽にする高圧洗浄機が各共同温泉に配布されと説明があり、高圧洗浄機はその場で持ち帰った。どの共同温泉も清掃は重労働で悩みの1つでもあり「助かる」と喜んでいた。