令和3年度第1回の別府市図書館協議会

昨年度の事業報告と今年度の活動について協議した

 別府市図書館協議会(平石栄二会長、8人)は令和3年度第1回協議会を12日午後1時30分、市立図書館で行い、約20人が参加した。
 初めに、寺岡悌二教育長が別府市立図書館協議会委員8人を任命した。
 続いて、寺岡教育長が「読書活動につきましては、数十年前から読書離れが続いており、国は平成13年に『子どもの読書活動の推進に関する法律』を制定しています。読書活動は、子どもたちの感性や表現力、想像力を育て、より深い人生を歩むために必要な生きる力につながります」とあいさつ。
 協議会では、正副会長の選任を行い、会長に平石さん、副会長に高橋伸子さんに決定した。
 平石会長が「図書館は、利用者へのアプローチの仕方が変わってきたと思う。市報の表紙を飾った移動図書館は効果的な宣伝効果がある。協議会として、今ある図書館の運営管理をどうするのか、どのような仕事をすればよいのかを、考えていかないといけない」とあいさつ。
 続いて、平石会長を議長に議事に入り、令和2年度事業を報告、令和3年度の事業計画について審議を行い、承認した。
 令和2年度は、新型コロナウイルス感染症予防のため、「おはなしの会」キッズの部およびベビーの部ともに4~8月、12月~3月までの9回を中止した。特設コーナーや特別行事、公共図書館職員研修の開催内容を説明した。同年度はインターンシップ・職場体験学習などを行われなかった。社会見学は、南小学校と山の手小学校が行った。また、同協議会は令和2年6月29日に第1回を行ったが、第2回目は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止し、資料を協議会員に送付した。
 今年度の運営基本方針は、生涯学習体系の中で、図書館利用者の要望を反映すべく図書その他の資料を収集し、提供することを基本とし、活力ある図書館運営を図る。重点目標は、現状を踏まえながら将来につながる図書館サービスの充実を念頭に市民・利用者にとって、より身近で便利な図書館づくりを目指す。今年度のテーマは「育てよう!学ぶ力と郷土愛」。
 事業計画として、▽館内閲覧=閲覧室、児童室は開架式、郷土資料は閉架式▽館外貸出=登録者1人につき5冊、雑誌3冊まで、期間は15日間▽調査相談=質問や相談に応じ、図書館の資料をもとに調査する▽館外奉仕=移動図書館で市内11コース、33カ所に月一回巡回し、貸出を行う▽主催行事=特設コーナー、おはなしの会などを行う―とした。
 委員から「貸出冊数が少ないのでは。期間を伸ばして、冊数を増やしてはどうか。また、利用者から貸出冊数について要望はないか」と質問。檜垣伸晶館長は「規則上は1人5冊まで。1回の貸出延長ができ、最大1カ月となります。委員の皆さんの意見、利用者の意見を聞きながら、改善したいと思います」と答えた。平石会長は「特定の個人の要求と全体の貸出冊数から判断して、内規をきちんとしておいた方がいい。学校に200冊貸し出すときなどは『超法規的』な判断をしてほしい。十分考慮しながらしてほしい」と述べた。
 森本悦子教育政策課参事が、別府市新図書館等整備計画ポストコロナ版として、令和2年3月に策定した基本計画の施設計画とサービス計画の両側面から再考の経緯や更新した事項を整理したものを説明した。