無印良品内でフードドライブ

無印良品内トキハ別府店内にフードドライブの
箱を設置して、学生支援を呼びかけている

 コロナ禍で厳しい状況が続いている、大学生を支援しようと、学生と無印良品別府トキハ店と別府市民有志が「MUJI×ricoKumo」を立ち上げ、第1弾「がんばっている市内大学生に食べ物を通して愛を届けたい!」として、無印良品内に、困っている人たちに食料品などを寄付してもらうフードドライブの箱を設置している。
 昨年から、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、飲食業や観光業は大きな打撃を受けている。そんな中で、大学生もアルバイト先がなくなったりと厳しい状況に陥った。これまでも、多くの市民や卒業生、企業が学生の支援のため、食料品などを届けてきた。現在、授業は少しずつ対面でも行われているが、コロナ前にはまだ遠く、厳しい生活を送っている学生も少なくない。何とかしたいと考えていた、立命館アジア太平洋大学の森田璃子さん(22)と世良八玖茂さん(19)が学生の中心となった。
 また、無印良品は、店舗のある地域と地元密着型でその地域を盛り上げることが出来ないか模索していた中で、別府市を通して学生とつながった。多くの買い物客が訪れる、人気店の無印良品の店舗内に、フードドライブの箱を設置して、市民らに寄付を募ることにした。
 レジカウンター前に設置された箱の横には、メッセージカードも準備され、市民から学生への応援メッセージを書いてもらうようにした。メッセージは集まった物を配布する際に掲示して、多くの学生に市民の思いを知ってもらい、学生からもお礼のメッセージを書いてもらって掲示できるようにしたいと言う。
 高畑公紀店長は「我々は場所を提供しているだけで、学生が主体となって頑張っている。少しでも応援できれば」と話す。
 さっそく、小麦粉やパスタ麺を届けてくれる人の姿もあった。食料品の他にも日用品も受け付けており、8月1日まで箱を設置。その後、市内の大学生を対象に配布を行う予定にしている。
 ※レジ前につき、一般の買い物客もいるため、写真は一部加工をしています。