江戸消防記念会有志が東京五輪開会式に

高柳副会長、山口総代を囲んで江戸消防特別出演の第一区総勢

 「江戸町火消し」で知られる(一社)江戸消防記念会が東京五輪の開会式に「出演」することになった。日本の伝統文化「まつり」にスポットを当てたオープニングイベントで特別出演する。
 別府ではすっかりお馴染みとなった、山口新次郎さん(江戸消防記念会第一区総代=記念会常務理事)ら50人に白羽の矢が。
 江戸消防は江戸期は享保年間、徳川吉宗の命により創設され、一昨年に創設3百周年を迎えた。記念会は江戸から伝わる伝統文化継承団体として、「江戸鳶木遣り」、「梯子乗り」、当時の衣裳はじめ風俗を忠実に伝継する団体として知られている。現在でも東京都内各地域の「まつり」や町内の冠婚葬祭活動に不可欠の存在。
 記念会は3百周年事業を成功裡に収めた次期会長の高柳博一副会長陣頭指揮のもと、第一、四、九各区から組頭はじめ役員、木遣り師、12本の纏持ちらが五輪の錦上花を添える。
 開会式は23日(金)午後8時から。町火消しは国歌斉唱の直後、勇壮な木遣りで場内になだれ込む。
 「大変な名誉を頂きました。テレビカメラのむこう70億人の人々に日本の伝統文化の素晴らしさを伝えたい」と意気込む高柳副会長。江戸町火消しは東京五輪開催の「火付け役」となったようだ。