別府警察署(幸野俊行署長)は4日午後2時、特殊詐欺被害未然防止に貢献したセブン―イレブン別府春木店に感謝状を手渡した。
感謝状を手渡した幸野署長は「騙されている人は信じ込んでいるから気が付けないので、水際対策としてコンビニや金融機関の皆さんによる声かけをすることが功を奏しました」と述べた。
セブン―イレブン別府春木店に7月20日、70歳代男性がインターネットの有料サイトを閲覧して架空料金の請求をされた。電子マネーを購入するよう言われて、来店した。店員の阿部美由喜さんが男性にギフトカードの有無を聞かれ、答えると男性は1枚のギフトカードで買える最大の5万円分を購入しようとした。阿部さんは購入者が高齢者、上限額の購入、しかも5枚分だったため、不審に思い、店長と阿部さんの2人で男性を説得し、別府警察署に相談するよう促して被害を未然防止した。
同店は日ごろから、警察からの注意喚起の情報やビラなどを他の従業員が分かるように事務室の掲示板に貼ったり、専用メールで周知徹底をするといった特殊詐欺被害未然防止に熱心に取り組んでいる。
感謝状贈呈式終了後、阿部さんが「男性は普通の感じでしたが、電子マネーカードを満額で枚数が多かったので、怪しいと思い、店長に相談しました。(感謝状贈呈を受けて)まさか人生の中でこのようなことになるとは、思ってもいませんでした。1人でも助けられて良かったです」と話していた。