グローバル人材育成で“体験留学”

グループごとに留学生らが参加して
英語でコミュニケーションを取りながら交流を深めた

 別府市教育委員会は、令和3年度別府市グローバル人材育成推進事業を公立小・。中学校で行っており、「中学生大学キャンパス体験留学」を17日午前9時から、市立別府西中学校(杉原勉校長)の1年生から3年生までの希望者を対象に実施した。
 体験留学は3年前から始めて、当初は立命館アジア太平洋大学(APU)に1日宿泊をして、留学生らと同じ時間を過ごし生きた英語を学ぶ場だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で、昨年度は実施することが出来ず。今年度も泊りがけでキャンパスを訪れることが出来ないため、逆に留学生に学校に来てもらい、2日間にわたって別府市の外国語指導助手(ALT)と一緒に中学生に英語体験をしてもらうことにした。
 別府西中学校では生徒24人、APUからオーストラリアとベトナム出身の学生4人、ALT3人が参加した。
 4つの班に分かれて、英語で自己紹介をし、相手のことを少し理解した上で身近な出来事や学生が出身地の魅力をプレゼンテーションしたり、チームごとに別府の魅力を紹介するプレゼンのアイデアを出し合った。
 最近閉会した、東京五輪について、日本とどの国が対戦したか、好きなスポーツや選手は誰かなどを話した。留学生らは生徒が聞き取りやすいように英語を話し、生徒も真剣に耳を傾けながら、英語で答えていた。
 3年生の甲斐野怜音さん(15)は英検準2級に合格し、もっと英語を学びたいと参加した。「ネイティブの発音を聞くことが出来て、リスニングの勉強にもなりました。高校でも英語を勉強したいので、今後の自分のために役立つ時間になりました」と話した。
 APU3回生でベトナム出身のクィーンさん(21)は「生徒との交流はいつもオンラインだったので、(対面でやれるのは)うれしい。直接顔を合わせることで、深い話も出来た」と笑顔を見せた。
 18日は、前日に出し合ったアイデアをもとに、別府市の魅力を英語で伝えるプレゼンに挑戦した。